翔さんにゆっくりと話しかける。
「普段だとなかなか経験できないことばかりだったからね。
たしかにテンションは上がってた。
でも全て翔さんと一緒だったから楽しかったんだよ。
オレ1人じゃここまで楽しめなかったもん」
「相葉くんや智くんやニノもいるじゃん・・」
「でも一緒に竿を持って釣りしたのも釣った魚を分け合って食べれたのも翔さんだから。
翔さんと共有の思い出ができて嬉しい。
最高の宝物だね。
ありがとう♡」
「・・・そうか」
そう言うと翔さんはまた布団に顔を埋めた。
でも一呼吸おくとすぐに顔を上げた。
「相葉くんに感謝だな。
こんなに楽しませてもらったんだから」
と言った。
少しは納得してくれたのか雰囲気がいつもの翔さんに戻ってる。
「そうだね。
今度何かお礼しなきゃね」
「相葉くんが喜ぶようなお礼ね・・・。
正直思いつかないな。
ニノや智くんに相談するかな」
「それもいいね。
2人なら良い案を出してくれそう」
「・・・いや、おそらく変な案を出してくるな」
「ふふっ、それも面白そうだね」
ベッドに横になって話をしていると段々と眠気が強くなってきた。
日中快晴の下にいて、次に温泉に浸かってさらに夕食をお腹いっぱい食べて、それにアルコールが加われば身体は休息を求めている。
さらに翔さんの気持ちに触れてホッとしたから、精神的にも落ち着いてしまった。
もう少し翔さんとおしゃべりしたいなぁと思っているけど、心身共にいうことがきかなくなって目蓋がくっつきそう。
オレの様子を見て翔さんが苦笑いしながら言う。
「松潤もはしゃいで疲れてんだろ。
寝ようぜ」
「う・・ん。
翔さん・・は?」
「俺は適当に寝るから気にするな」
翔さんの台詞を聞いてオレは何とかベッドの布団に潜り込む。