副院長の平沼です。
こんにちは。暖かくなってきたと思えば先日は雪が降ったりと、まだまだ冬服は仕舞えそうにありません。
僕の100円均一で買った200円の手袋も、まだ活躍する機会がありそうです。
100円均一の商品は侮れません。僕の手袋はもう3シーズン頑張ってくれています。(ちゃんと清潔にしていますよ)
手袋といえば、僕が中学生の頃は防寒具として軍手を使うという謎の流行がありました。
流行というのは、その地域や年代で異なったものが生まれることもあれば、最近は若い世代を中心としてSNSが普及していることもあり、ある程度は似通ったものになっているように感じます。
少しさみしいような気がするのは、自分が歳をとってきたということなのでしょうか。
それでは本題の歯の話に入ります。
先日、SJCDという日本で最大会員数を誇るスタディグループの、マイクロエンドコースというものに参加してまいりました。
マイクロ、というのは顕微鏡のことです。エンドというのは、歯の根の治療のことを指します。
つまり、顕微鏡を使った根の治療のお勉強会です。
また根っこの話か。と思われそうですが、僕は根っこが大好きなので仕方がないのです。
この日は岡口先生という、歯を残すことにかけてのスペシャリストの先生による講義+実習でした。
根っこは非常に細いです。その細い中を顕微鏡で覗き、微細な器具を操作するという非常に繊細な手技が必要とされてきます。
しかし、顕微鏡が出てくるまでは根の中なんてほぼ何も見えていないような状況で治療を進めていたのが、実際に根の中まで見ながら治療をできるようになった、というのは大きな革命です。
それまでは何が原因で歯が痛んでいるのかわからないまま治療を進め、痛みが取れなければ抜歯していたのですから、恐ろしい話です。
ただ、覗くだけならば誰だってできます。重要なことは、何が原因かを特定し、その原因に対して適切な器具を選択すること。
そしてその器具の扱いに習熟し、ミニマムな侵襲で原因を除去できることです。
根管治療というのは、それはまるで歯の根管のように、奥が深いのです。
コースはその器具の紹介と、実際に使用しての実習という内容でした。普段から使用している器具もあれば、あまり見かけないような器具もあり、自分のやりやすいものはどれなのか、色々と模索する機会もありました。
2日間続けてのコースだったのですが、終わった後は満足感でいっぱいです。
今まで以上に根管治療の奥深さのその先が、マイクロスコープのライトに照らされて見えてきたような、そんな感覚でおります。