昨夜

あくあさんの大きい方を回収中

トイレチップの赤いしみに気づく


スコップでチップを掻くと

トイレが赤く濡れている


シートを見ると

うっすらピンクに染まっていた


パニックになる


かかりつけ病院は月曜日休診のため

慌てて祝日に診察している病院を探す


当のあくあさんは

ぐったりしたり食欲減退の様子はなく

トイレ中に痛がって鳴いたり

頻繁に出入りしていることもない


いつも以上に
撫でて
話しかけて

心配で眠る気になれず
3時過ぎまで起きていた


朝になり病院へ行く準備



ネットで探した病院は
幸い徒歩で20分のところにあった

とは言え
5キロ強のあくあさんを
肩にかけて20分はつらいので
だいぶ前に購入した
リュックにもなるソフトキャリーを引っ張り出し
洗濯ネットを使ってあくあさんを入れる

しかしあくあさん大暴れ
キャリーを破りそうな勢いだったので
怖くてやはりハードキャリーに入れ替え

扉を閉めるときに
あくあさんの手を挟んでしまいシャーをされる

扉を少し開け
ホッカイロを仕込んだクッションを
押し込む
その後も何度か少し開けて敷き直していると
あくあさん無理やり出てしまい失敗

なのにあくあさん
あんなに嫌な思いさせられたのに
逃げるどころか
何度も何度もすりすりしてきて
撫でるとごろごろ


あまりにも健気で
思わず泣いてしまった

何でこんなに信頼してくれるんだろう
邪気のないあくあさんの瞳に
罪悪感が湧き上がる

もう心が折れて
自然に入ってくれるよう1時間
説得したりちゅーるを使ったり

しかし一向に入ってくれる気配もなく
やむを得ずまた洗濯ネットに入れて
キャリーに押し込む

やだねー
ごめんねー

を繰り返しながら


Googleマップを頼りに
5キロ強を担いで20分
騒がしい大通りを避けて住宅地の細道を辿る

病院に到着し問診票に記入
診察室に呼ばれ先生の問診
(初診なのでお迎えの経緯や飼育年数、
ウイルス検査の状況、既往歴から始まり症状の説明)

耳や目、口腔内、腹部を一通り触診後
超音波検査と
採れれば尿検査をしてもらうことになり
あくあさんを残して一旦退室


検査後診察室に呼ばれ
エコー画像を見ながら説明を受ける

・腎臓は左右とも綺麗
・膀胱に結石がある(5ミリ×1ミリ)ので
    出血は膀胱からであると特定
    昨日今日でできたものではないので
    これまで頻尿等症状が出ていなかったのは
    うまく共存できていたんだと思う
・尿検査
      …pH9、潜血、細菌を検出も結晶は確認できず

今日の検査では確認できなかったけど
昨年の健康診断でストルバイト結晶が出ていたとのことなので
療法食を試してみて
1ヶ月後に超音波検査で結石が溶けているか確認する

一旦結石をリセットした上で
普通食に戻すか療法食を続けるかは
その子その子で違うのでまたそのときに決める
(その間に症状が悪化するようだったら1ヶ月待たずに来診するように)

「いい子でしたよ」の先生の一言に
心の中で
"怖かったんだね"
と泣きそうになる

きっと怖くて固まってたんだ


お会計をして
療法食の試供品をいくつかもらい帰宅


体重も気になるので
ロイカナユリナリーのライトを検討中
(残念ながら試供品にライトはなかったので食べてもらえるか)


あくあさんお疲れさま




いつだって動物たちは純真で
自分の穢さを暴かれる

少なくとも私は
あくあさんの美しい瞳に応えなければならない

あくあさんが与えてくれるものを
後ろめたく思うことなく
真っ直ぐに受け取れるように

もっとも
あくあさんは見返りなど求めていないだろうけど