授業内コンサート(おそらく次回最後) | いずみ先生のひとりごと

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相模原市中央区東淵野辺(最寄駅;古淵)でピアノと音楽の個人レッスンをしている辻田いずみのピアノや音楽についてのブログです。

まだ余力が少し残っていたので(笑)
本日アップします。

おそらく次回で10年近く続いた
授業内コンサートのラストになります。

理由は後ほど。

さて、今回のテーマは冬の風景
前回に続いての季節テーマです。

演奏曲は以下のとおり。
オリオンの3つの星
 Ⅰ.アルタニク Ⅱ.アルニラム Ⅲ.ミンタカ
 作曲;エイトル・ヴィラ・ロボス
子供の領分より「雪が踊っている」
 作曲;クロード・ドビュッシー
ピアノのための6つの前奏曲より
 「トナカイの冬のヨーイク」
 作曲;間宮芳生
そり滑り 作曲;ルロイ・アンダーソン
超絶記号練習曲集より
 第12番「雪あらし」
 作曲;フランツ・リスト

今回ブラジル作曲家のヴィラ・ロボス氏と
日本人作曲家・間宮芳生さんを人前で披露するのは初めて。
中々にいい経験でした。

さて、毎回恒例のレクチャーもそれぞれの曲にしています。
まず第1曲目はこの時期に夜空に見られる星座・オリオンのこと。
たまたま前日に100円ショップで早見星座表を見つけたので、
それを回し見してもらいながら紹介。
曲のそれぞれの星はオリオン座の真ん中3つの星のこと。
ブラジルでは3人の女の子が星になった伝説があるとか。
それぞれの曲は星の輝きの特徴を表しているようです。

第2曲目は有名で簡単な曲ではありますが、
2学期中に音楽を構成する要素として、
≪音の高低≫≪リズム≫≪アーティキュレーション≫を勉強したので、
その延長上の≪音色≫についての解説を実際に出だし部分を演奏して比べて貰いました。
ただのスタッカートではなく、
「雪」が「踊っている」ように演奏するのはどういうことなのかを。

第3曲目はヨーイクの説明です。
フィンランド北部やロシアなどに住んでいるサーミ人の歌を模しているということで、
ワタクシの好きなフィンランドについてもいろいろと説明。
旬な情報のサンタ村があること、オーロラや森と湖の国であること、
ムーミンが生まれた国であることなど説明しました。

そしてこの時期良く聞くのが第4曲目
毎週ここに通う時に朝聴いているラジオでも流れていて、
ちょっと笑ってしまいました。
ルロイ・アンダーソンは他にも「タイプライター」「トランペット吹きの休日」など
有名曲はたくさんありますが、優秀な言語学の研究者でもありました。
あの世界でも指折りの賢者が通うハーバード大学に通いながら
ニューイングランド音楽院へも通っていたというのが驚きです。
第2次世界大戦中はスカンジナビア系言語担当の情報将校だったとか。
どちらもバランスを取りながら、というのでしょうか。

そしてラスト
リストでございます。
途中「雪あらし」っぽい部分はありますが、
どう考えても「ほ~ら、すごいでしょ」と言わんばかりの
派手なパフォーマンスを駆使した曲とも言えるかもしれません。
最後の方の10連符が入ってよかったという感じの曲です。

最後に本日はクリスマスイヴということもあって
某ショップで購入したアドヴェントカレンダー式のチョコレートを
生徒のみんなにプレゼント
彼ら全員このコンサートの前には朗読劇で頑張っていたので
いいご褒美になったかしらと思っています。

どうやら今年度で非常勤はクビのようですので、
次回でラストになりそうです。
福祉の施設でありながら2年前から公教育が入ったため、
任期が設定されたことが原因です。

音楽の授業とはいいながらもそれだけを教えることに抵抗があって
総合教育を目指しているワタクシのやり方と公教育ではそりが合わないようですので、
おそらくもう教壇に立つことは…と思っています。
それでOKと言ってくださる学校があれば別ですが。

そんな訳で次回3学期末でラストでしょう。
(先生がいないから是非と言われれば考えます)
最後は有終の美を飾る(?)ために
とびきりの企画をと目論み中。
どうなるかは、お楽しみに