梁塵秘抄~昔の音楽~ | いずみ先生のひとりごと

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相模原市中央区東淵野辺(最寄駅;古淵)でピアノと音楽の個人レッスンをしている辻田いずみのピアノや音楽についてのブログです。

今回は音楽に関係する書籍を紹介します。

古典文学の「梁塵秘抄」。
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読み方は「りょうじんひしょう」です。

編纂したのは前回の大河ドラマでも多く顔を出した後白河院
(とはいってもワタクシは見ていないのですが)
彼の周りには白拍子という芸子さん+舞妓さんが
数多く出てくると思いますが、彼女らはこれに関連します。

因みにウィキペディアで調べると「梁塵」とは
名人の歌で梁の塵すら動いたということから優れた歌のこと。
そう、この本の中身は「今様」と呼ばれる当時の流行歌なのです。

後白河院は子供の頃からこの「今様」に「嵌って」いて
それが高じて20もの巻に編纂しましたが、
そのほとんどは失われているようです。
(どこかの蔵でひょっこり見つかるといいですね)

この「今様」、現代の流行音楽J-POPと言えるかもしれません。
というのも恋愛を歌ったものばかりでなく、社会風刺、動植物への愛情、
親子の愛情、神仏への信仰など多岐に渡り、
現在の我々でも理解できる心情なのです。
庶民から出た歌でしたが、次第に貴族にも広まり、
先ほど記述した白拍子はその道のプロで、
西洋のピエロの様にお抱えの、としたようです。

もし興味のある方は是非。
ワタクシは角川ソフィア文庫で読みました
(ハードカバーは嵩張るので買わない主義)
10代の頃は古典が苦手でしたが、
現代訳や解説も付いていて読みやすいデス