サウンドスケープ | いずみ先生のひとりごと

いずみ先生のひとりごと

相模原市中央区東淵野辺(最寄駅;古淵)でピアノと音楽の個人レッスンをしている辻田いずみのピアノや音楽についてのブログです。

本日の授業は昨年も行ったサウンドスケープ
サウンドスケープとは直訳すると「音の風景
環境音というか我々を取り巻く音ということになるでしょうか。

昨年行ってみて子供たちの感性が磨かれていくのを感じました。
これは是非毎年授業に取り入れるべきと判断して今年も行いました。

更にこれを行う目的は「耳を鍛えること」のみならず
このサウンドスケープを通じて耳を傾けることの大切さを知ってもらうためです。

もちろん、人の話や音楽に耳を傾けることもその中に入っていますが、
ワタクシは以下の例を出して子供たちに理解を促しました。
(過去のブログにもその話は書いております)

それは福島・猪苗代スキー場での話です。
とても見晴らしが良く滑りやすいスキー場だったため
震災前にもスキーでもスノボでも何度か行っており、
震災後の昨年は「これも貢献の一環」と足を運びました。

そしてたまたま昼食で相席になった方が地元の方でした。
「大変でしたでしょう」と声を掛けると
怖くて外に飛び出したら2m近いブロック塀が積み木のように倒れた光景を見たことや
家に戻ってみると台所の食器棚が全部真ん中に移動していた等をお話し下さいました。
その中で印象的だったのが「地震が来る前にものすごい地鳴りがした」とおっしゃっていたこと。
その後トラックが通る度にもドキドキするとのことでした。

そんなことから現代の音がありふれている中でも
そういった音をピックアップするという能力も大事だと感じました。

その話の後、行ったサウンドスケープは以下の通りです。
日時や場所は大事ですので先に書いてもらいます。
2~3分静かにして聞こえてきたありとあらゆる音を書き記してもらいます。
その際の禁止事項はわざと音を出すこと。
他の音が聞こえてこなくなるからです。

次に書いた音の中から特に印象的だった音を1つか2つ書いてもらいます。
そしてその音のイメージをあらゆる手段で書いてもらいます。
絵を描いてもいいし、空想の世界に入ってもいいのです。
また色でそれを表現してもいいと伝えておきました。

まだ1回目ですので彼らに聞こえてくる音はわずか。
もう1,2度繰り返して今度は屋外で実施したいと思っています


いずみ先生のひとりごと~ピアノと音楽教室IN古淵~