1. はじめに
本症例は HTLV-1 関連脊髄症(HAM)による痙性対麻痺を有し、陸上では片手杖を使用して歩行している。今回、水深約 90cm のプール環境にて水中歩行練習を実施した。
2. 陸上歩行の様子(写真①)

• 片手杖を使用し、慎重に歩行している
• 体幹のわずかな前傾、左右揺れがみられる
• 歩幅は小さく、すり足傾向が推測される
• 下肢痙性による突っ張りが歩行に影響している
3. 水中歩行の目的
• 下肢痙性の軽減
• 体幹・骨盤の安定性向上
• 足の振り出し(股関節屈曲)の改善
• 転倒恐怖の軽減
• 陸上歩行への carry-over(動作学習の転移)を促す
•
4. 水深 90cm の効果
• 体重負荷が約 40〜50% に減少し、下肢痙性が低下
• 浮力により足が軽くなり、振り出しが容易
• 水圧が体幹を安定させ、左右揺れが減少
• 転倒リスクがほぼゼロとなり、心理的安心感が得られる
5. ビート板を用いた初期練習(写真②)

• 両手でビート板を保持し、前方からの浮力を確保
• 体幹前方の支持が安定し、陸上での杖の役割を代替
• 上肢を固定することで、下肢の運動に集中しやすい
• 水の抵抗により歩行速度が自然にゆっくりとなり、痙性が出にくい
6. 歩行動作の変化(ビート板使用時)
• 体幹が直立しやすく、骨盤の左右揺れが減少
• 歩幅が陸上より広がり、左右差が縮小
• 足の振り出しが滑らかになり、すり足傾向が軽減
• 上肢の過緊張が減り、肩がリラックスした姿勢となる
7. ビート板を使った歩行練習5分後に補助具無し歩行が可能になった
● 痙性の即時的な低下
浮力により荷重が減り、痙性が急速に弱まった。
● 体幹安定の学習(motor learning)
ビート板使用中に獲得した安定性が carry-over として残存。
● 転倒恐怖の消失
安全環境により心理的緊張が解け、動作が滑らかに。
● 歩行リズムの改善
水の抵抗が一定のテンポを作り、左右差が減少。
8. ビート板なし歩行の様子(写真③)

• 手すりも使わずに両下肢での支持が成立
• 歩幅が維持され、振り出しが継続
• 体幹の前後・左右の揺れが小さい
• 歩行速度が安定し、停止・再開もスムーズ
9. 水中歩行の臨床的意義
• 陸上では困難な「股関節屈曲 → 足のクリアランス確保」が可能
• 痙性の悪循環(恐怖 → 固さ → すり足)を断ち切る
• 陸上歩行の改善につながる基礎動作を安全に練習できる
• 心理的成功体験が自信につながり、歩行意欲を高める
10. 今後の練習ステップ
• ビート板なし歩行の時間延長
• 水深を徐々に浅くして負荷を調整
• 方向転換・後ろ歩き・横歩きの追加
• 立ち上がり・停止・方向転換など陸上で困難な動作の水中練習
• 陸上歩行との比較評価(歩幅・歩行速度・痙性の変化)
11. まとめ
本症例では、水中ビート板歩行開始から約5分でビート板なし歩行が可能となった。これは、浮力・水圧・抵抗・心理的安心感が相乗的に作用し、痙性の軽減と歩行パターンの再学習が短時間で成立した結果である。水中歩行は HAM の歩行改善において非常に有効なアプローチである。
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症例レポート:家族性痙性対麻痺(HSP)に対する水中運動療法
1. 症例概要
52歳男性。家族性痙性対麻痺(Hereditary Spastic Paraplegia:HSP)。 長期臥床により、座位保持困難・下肢痙性亢進・内反尖足・歩行不能の状態で当クリニックにて水治療法を開始。
2. 現病歴(個人情報マスク済)
約30年以上前より両膝痛・腰痛を自覚し複数の病院で精査を受けたが、当初は原因不明。 その後、大学病院にて 家族性痙性対麻痺(HSP) と診断。 進行に伴い歩行不能となり、長期臥床状態へ移行。 臥床により仙骨部褥創が出現し、皮弁形成術を施行。 術後は当クリニックにてリハビリを継続し、水治療法を導入して現在に至る。
3. 理学療法初期評価(4/1)
- 意識:清明
- 高次脳機能:正常
- 運動障害:対麻痺
- 表在感覚:正常
- 筋緊張:下肢痙性亢進、内反尖足位
- 筋力:上肢4/5、下肢2〜3/5
- ROM:足関節底屈45°、背屈−30°
- 座位保持:背もたれあり20分で疲労、背もたれなしでは後方転倒
- 車椅子:フットレストに足が乗らない、プッシュアップ困難
- 精神面:意欲低下、病気に対する諦めが強い
3-1. 下肢アライメント所見(内反尖足)
- 両足関節は 内反尖足位
- 足関節背屈:−30°
- 下腿三頭筋の痙性亢進が強く、足底接地が困難
- 車椅子フットレストに足を乗せられない
- 歩行不能の主因のひとつ
4. 水治療法の実施内容
4-1. フローティングリラクゼーション(Floating Relaxation)
実施内容
首に浮き具を装着し仰臥位で浮いた状態で、 超音波流水を5分間施行。
効果
- 全身の痙性低下
- 下肢の浮腫軽減
- 関節包・筋膜の緩和
- 心理的リラクゼーション
- 後続の立位・歩行練習の準備として最適
4-2. 立位での超音波流水刺激(Calf-focused Water Flow Therapy)
実施内容
両側手すりを保持し立位をとり、 ふくらはぎ中心に超音波流水を5分間施行。
効果
- 下腿三頭筋の痙性低下
- 内反尖足の緩和
- 下腿の浮腫軽減
- 立位耐性の向上
- 足関節背屈改善の準備
4-3. 水中歩行練習(Aquatic Gait Training)
実施内容
水深90センチから100センチでの水中歩行練習を実施。
- 両足底が床にしっかり接地
- 内反尖足が軽減
- 足関節背屈可動域が改善
- 歩行時の支持性・体幹安定性が向上
効果
- すり足・尖足歩行の改善
- 股・膝・足関節の協調性向上
- 陸上歩行への橋渡しとして極めて有効
5. 水治療法の臨床的意義(HSP に対して)
① 痙性の段階的軽減
フローティング → 立位刺激 → 歩行 という流れが相乗効果を生む。
② 足関節背屈制限(−30°)の改善
水中での痙性低下+浮腫軽減により、 足底接地が可能となり歩行パターンが改善。
③ 立位・歩行能力の再獲得
長期臥床でも水中なら安全に立位・歩行が可能。
④ 意欲向上
「努力しなくても気持ちよい」体験が成功体験となり、 リハビリ参加意欲が改善。
6. 今後の方針(陸上への橋渡し)
- 水中で得られた足底接地を陸上で再現
- 足関節背屈可動域の維持・拡大
- 立位保持時間の延長
- 陸上歩行練習への移行
- 体幹安定性の強化
介助量の軽減と ADL 向上
家族性痙性対麻痺(Hereditary Spastic Paraplegia:HSP)は、 錐体路障害を主体とした進行性疾患で、主に以下の症状を呈する。
- 下肢痙性(特に大腿四頭筋・内転筋・下腿三頭筋)
- 内反尖足
- 足関節背屈制限
- 歩行障害(すり足、尖足歩行、膝伸展過剰)
- 下腿の浮腫(筋ポンプ機能低下による)
- 長期経過での廃用(座位保持困難、体幹不安定)
HSP の特徴である 痙性・可動域制限・浮腫・歩行障害 は、 水中環境(浮力・水圧・水流・抵抗)と非常に相性が良い。
2. 水中運動療法が HSP に有効な理由(メカニズム)
① 浮力(Buoyancy)による荷重軽減
- 陸上では困難な立位・歩行が可能になる
- 痙性が軽減し、関節可動域が広がりやすい
- 長期臥床患者でも安全に運動を開始できる
② 水圧(Hydrostatic Pressure)による循環改善
- 下腿の浮腫が軽減
- 静脈還流が促進
- 足部の張り感が減り、可動域改善につながる
③ 水流(Turbulence)による筋緊張低下
- 超音波流水は皮膚・筋膜・筋に微細振動を与え、 痙性低下と筋膜リリース効果が得られる
- 内反尖足の緩和に有効
④ 水の抵抗(Resistance)による安全な筋活動促通
- 陸上のような急激な負荷がかからず、 ゆっくり・大きく・滑らかに動ける
- 股・膝・足関節の協調性が改善
⑤ 心理的リラクゼーション
- 水中は安心感が強く、意欲低下のある患者でも参加しやすい
“努力しなくても気持ちよい”体験が成功体験となる
続く・・・
高齢者では以下の症状が複数認められる時には著明な水分不足が考えられますので注意が必要です。
1. 舌・口腔内乾燥
2. 皮膚の乾燥、皮膚の弾力性・緊張度低下
3. 血圧低下・頻脈
4. 易疲労感、脱力、食欲低下、意欲低下、立ちくらみ
5. 意識障害・意識の鈍化 (「なんとなく元気がない」や「ぐったりしていて反応が鈍い」など)
pearlというバンドで初めて発売されたアルバム「PEARL FIRST」 (1987.01.21)の中で一番好きな曲「One Step」
その歌詞を少し紹介しますね。
風が一吹するだけで 心が少しゆれる
口には出せない ゆううつを教えてあげてみる
繰り返しばかりの毎日でときどき足がすくむ
気づいたら奴らも なにげなく見おろしてすぎてゆく
ah・・・少しだけ前が見えてくれば
あとは深い霧の中で眠ってる・・・
ah・・・心が痛むほど
声をからし続けなきゃ うまくはゆかない
昨日と同じ今日なんて 誰も望みはしない
今日と同じ明日を つくろうとは思わない
やりきれない朝もある 眠れない夜もきっとくる
イヤな事にもあきらめず
その手ですべてを消してしまえ
pearlのコピーバンドをやっている中で一番ちゃんと練習した曲かもしれない。
私もちゃんとキーボード弾いてます。
VFX-SDというシンセです。
うちのバンドはドラムス、ギター、ベース、ボーカルに私がキーボードの5人編成。
映像では4人に見えますが、ベースが画面の左端にちょろっと見え隠れしてます。
次の曲はアルバム
『She's fresh』 (1989.11.22)から
Good Luck
この曲は私もしっかり弾いてます
キーボードソロも少しあったりします。
ロックバンド、楽しいですよ。
気の合うな仲間と濃ゆい時間を過ごせます。
あーじゃないこーじゃないとスタジオ練習の後にファミリーレストランでいつまででも話していられたなぁ。
4曲目はこのバンドを結成して初めて練習した思い出深い曲です。
『PEARL FIRST』 (1987.01.21)から
「Love Songを」
3曲目
アルバム『Century Toys』 (1988.10.21)より
Century Toys
私はキーボードのところにいてタンバリンをカシャカシャやってます、最後の方で少し弾いてますね。
https://youtu.be/tFbRL2eTtqE
昔、pearlのコピーバンドをやってました。
その時のライブのビデオです。
PEARL(パール)は、田村直美(SHO-TA)を中心としたロックバンドです。
(ウィキペディアより)
アルバム 『Century Toys』 (1988.10.21)より
Beat Shot Night&Day
高校と大学で音楽サークルに入っていて
バンドを組んでました。
スタジオでの練習やライブの録音・録画を老後の楽しみにとっておいたのですが当時は
まさかカセットテープやVHFビデオが無くなる世の中になるとは思ってもいませんでした。
引越しをして荷物を整理したときに多くのカセットテープとビデオテープが出てきたのでなんとかデジタル化して保存してみようと思いCDレコーダー付きのカセットテープデッキとVHFビデオデッキを購入しパソコンに保存できるようになりました。
その中でまあまあ出来の良いものをYouTubeにアップしたので興味を持ってくれた方はご覧になってみてください。
田村直美さんのパールというバンドのコピーバンドで「新日東エンジニアリンク」というバンド名でわずかな間活動していました。
動画は1992年のライブ映像で曲は「プレシャスラブ」です。
https://youtu.be/3S7sZM5ZBrA



