すずも衝撃の記事を見つけちゃいました



某衛生士向け専門誌に記載されていた


市販小児向けフッ化物配合歯磨剤の実態です




最近では、スーパードラッグストアなどで


フッ素入りの歯磨剤を手軽に入手できるようになりました




ところが


市販小児用のフッ化物配合歯磨剤においては


ある誤解があるのだという





フッ素入り」の文字さえ入っていれば


虫歯予防効果があると錯覚していませんか?


フッ化物の配合濃度を意識していますか?




歯科専売のフッ化物配合歯磨剤


フッ化物配合濃度500ppmFと900~1000ppmF


用意しているところがほとんどです


WHO でも500ppmF未満では、虫歯予防効果


かなり低下するとされ


250ppmFより低い製品では虫歯予防効果の証明がない


のが現状です


しかし、実際に市販されている小児用歯磨剤には


フッ素入りの文字は入っていても、濃度まで記載されていないものも多く


さらに、500ppmFに達していないものもいくつかあるのだそう




この事実は、消費者の方はもちろん


歯科衛生士ですら知らない人も多いと思います


実際に、すずもこの記事を読むまで詳しく知りませんでした




日本のフッ化物配合歯磨剤は「医薬部外品」になり


濃度は90~1000ppmFの配合で認められています


ということは、虫歯予防効果の証明のない


250ppmF未満の製品でも


フッ化物配合歯磨剤として販売できることになります


また、「虫歯予防」をうたっている製品の中には


フッ化物未配合のもの、表示が「食品」「化粧品」のものもあります



とはいえ


誤飲によるフッ化物の大量摂取中毒を起こす危険性もあるため


濃度が高ければいいというものでもありません


WHO でもフッ化物配合歯磨剤を飲み込む恐れのある


6歳未満児には、500ppmFの歯磨剤を推奨しています



うがいが出来る、出来ないを目安として


うがいが出来ない小児には500ppmFのものを


うがいが出来る小児には900~1000ppmFのものを


薦めている診療所もあるようですね




ここまでをまとめ、誤った選択をする要因として


フッ化物濃度が記載されていないものがある


フッ化物未配合または歯磨剤でないものを選択しやすい環境にある


③消費者がフッ化物の配合濃度に違いがあることを知らない


④消費者が500ppmF未満の歯磨剤では虫歯予防効果が低下することを知らない


ということです



商品も日々変わっていきますから


濃度表示が記載されていない製品をどのように選べばいいのか


また、それらの製品に対して衛生士もどのように指導するのか


とても難しい課題ですね