後輩から妊娠報告がありました。
年度末までに妊娠したいとは言っていたけど、避妊をやめて1ヶ月で妊娠するとは思ってもおらず、覚悟していたつもりなのにかなり落ち込んでしまいました。
妊娠の先を越されたこともそうですが、それよりも、普通は避妊をやめたら妊娠するという事実を突きつけられたように感じて、自分が普通ではないことを痛感してしまいました。
報告前から色々な片鱗はあったのですが、考えないように、気付かないようにして自分を守っていました。
思い通りに妊娠できて良かったね、できることなら私には迷惑かけないで欲しいな、なんて心の狭い気持ちを封じ込め、「ご迷惑をおかけします」と笑顔で話す後輩に、「おめでとう」を言えました。
もしかしたら表情に出てしまったかもしれませんが、これが精一杯でした。

主人は、何も言えずにただ泣いている私に「しんどいね、仕事辞めてもいいよ」と寄り添ってくれました。

あと数日で、通算5回目、死産後2回目の移植の判定日です。
こんなタイミングで、仕事には迷惑をかけてしまうかもしれないけど、それでも、治療がうまくいっているように祈っています。

最近、仕事ではご家族とお話しをする機会が増えました。
人を励ます時の魔法の言葉「無理しないでね」ってありますよね。
死産を経験して、この言葉って無力だなと感じるようになりました。
相手方は、こちらを気遣っての言葉だと分かっています。
その気持ちは素直に嬉しいのですが、自分が辛い時、無理をしないと生きることさえ難しいのです。無理をしないと、自分の願いも叶いません。
無理しなくていいなら、すぐにでも死んでしまいたいと思うくらい落ち込んでいる時、どういうふうに言われたら心が軽くなるか考えてみました。安易に「無理しないでね」とだけいうのではなく、「無理しないと自分を保てないとは思うけど、生きるために無理をしてね」と伝えてみるとか?
主人は、無理をしないために何をするかを伝えてくれました。
「ご飯食べて」「泣いてもいい」「ずっと一緒にいよう」「仕事なんて辞めればいい」
時には一緒に泣きました。
本当にありがたかったです。
ご飯を食べることができず、何をみても笑うことができなくなった私にとって、どれほど主人の存在がありがたかったか。
私も主人のように、ご家族の思いに寄り添い、少しでも前を向けるような声をかけられるようがんばりたいと思います。