●よくいるじゃん。
「何もかもぶっ壊す表現がしたい!」
って言う、人。
嬉しくなっちまうので
「じゃあ死者の冒涜から一緒にやろうよ!」
「血縁者の否定から考えてみない!?」
とか本心から提案すると
「いや、死んだ人をバカにしたり、家族を大切にするのは当たり前じゃないですか」
って言われる。
( :゚皿゚)
こんな顔になる。
●ナラティブ。
「語り口」みたいな意味だと理解している。
中高生くらいのころ
サム・ライミ版のスパイダーマンがメチャ流行った。僕も、肉腺から蜘蛛糸を出す超人にハマッた。
そんななか、金曜ロードショーかなんかで、バットマンビギンズをテレビで観た。
「バットマンは装備なかったらただの人間じゃん。スパイダーマンのほうがずっと強いし魅力的」と思っていたのに見始めて1時間後には、DCコミックスに寝返っていた。
クリストファー・ノーランのバットマンを語るその「ナラティブ」に俺は完全に魅了されたのだ。
●言葉遊び。
意味のわからない言葉を考えるのが好きだ。
・完全歩合制顔面コンドミニアム
・正面で見ても横から見ても下から見ても
リサ・ステッグマイヤー
・下高井戸の伝統的な郷土料理
スペアリブつもり貯金
など。
有名な画家、サルバドール・ダリの手法に
「デペイズマン」というものがある。
全く異なるものをひとつの場に置くこと、を意味するらしい。それは言語でも可能である。
全く関係なさそうな言葉を繋げてしまえばデペイズマンになるのでは。
見よ、飛行機の高く飛べるを
にデペイズマンすれば
見よ、スギ薬局を口一杯頬張る橋本龍太郎が高く飛べるを
になる。
ビートニクという文学ジャンルを確立させた、自分の奥さんの頭にリンゴを乗せてリンゴを撃ち抜こうとしたら奥さんを射殺してしまった麻薬中毒者のウィリアム・バロウズも
新聞記事や小説のページを切り貼りしたり、折ったりして現れる奇怪な文章で『裸のランチ』などを執筆した。
その方法論は、新聞記事や本を文字どおりチョキチョキ切って単語や文章の偶然の接続を見いだす、カットアップや
本のページを折りたたんで突然全く違うページの文章がすぐとなりに現れるフォールドインなどだった。
デペイズマン、カットアップ、フォールドイン。ここいらはあまり注目されていないのに、私には滅茶苦茶面白くてたまらない。
それを地でなさってるのが
オモコロの原宿編集長だ。
偉大である。