★イントゥ・ザ・ウッズ予想より面白かった。前半ストーリーラインがごちゃってて脚本に問題あるんじゃね?と思った。しかしなによりもメリル・ストリープが凄い。し、ジョニー・デップの狼男はどの映画の狼男よりも狼男でした。つまんない映画も、いろいろ問題意識とか目的をもって観るので、そこから得られるアイデアが多ければ映画や劇自体がつまんなくても全然悪い気がしない。

★メリダとおそろしの森
予想より面白かった。
この登場人物はどんな気持ちなんだろう
と思うとこれからどうなるんだろう、という気持ちも起こりやすい。
ハイランダーを思い起こした。

★WER 破滅
意外と真面目に作られている映画だと思った。
評判ほどそんなにひどい映画というわけでもない気がする が ファンタジー的な狼男を期待すると ちょっとつまらないかもしれない

★赤ずきんVS狼男
僕にとって 駄作映画というのは 見ていても何のアイデアも浮かばないような映画のことである その点においては5枚もレシートにメモを取ったのでこれはいい狼男映画だと思う(笑)
特に CG のクオリティがすごく低いけどそれはクリストファーエクルストンのドクターフーを観て面白がっていた僕からするとそんなにたいしたことではなく、 3 M くらいの狼男が街で暴れまくって いたら 例えばそれがすごい酷い CG でも 狼男フリークとしては非常に満足している。例えば赤ずきんがゾンビ化した魔女の末裔であったとしても(笑)
でも撮影で実際の狼や大型犬を何匹か使っているけどそいつらが燃やされたり銃で撃たれたり 傷つけられたりしてるのを見ると凄く可哀想にも感じる。

★ティーン・ウルフ
マイケル・J・フォックスが狼男になってバスケの試合で無双する話。なんか知らんけど親父も狼男で笑ってしまった。
最後の15分は狼男全く関係なしにバスケの試合を見せられるが、なぜか編集が上手いためか狼男のくだりよりも熱中して試合を楽しめた。これ、バスケ映画だ。


★ハーレイクインの華麗なる覚醒
僕はマーゴット・ロビーみたいな芝居を上手いなぁと思ってしまうたちなのだ。
地声より2オクターブくらい高いんじゃね?
友情や協力関係。体や筋肉がでかいだけの男たちより狂ってたり何年も修行した女のほうが強い。当たり前の真理。だがそこが面白い。ユアン・マクレガーがドレス破らせる場面は要らなかったんじゃないか。
これ、R指定だったの⁉️
途中からハーレイクインが悪役だってことを忘れてしまった が後から そういえばこいつは悪者だったなって思い出す
DC コミックスの映画だけど スーパーパワーを持つものは ほとんど出てこなくて 2秒だけスーパーパワーが出てくる が スパイダーマンホームカミングよりはずっと面白い
命の価値の安さがキングスマンくらい。

★ドッグヴィル
地面に描かれた間取り図のような家々をスススッと通り抜けられたらさぞ面白いだろう。
しかもそれがひもでできていたらその時々で家の形を変えられる。
これがonline演劇の形では?
男性の性欲の情けないところ、気持ちの悪いところを煮詰めたような場面がある。
また、田舎、村社会によくある、いったん上下関係が成立すると覆しようのない関係になるまさに鎖のような人間関係。
たかい場所にいた者が堕ちると、そこらへんのガキにでさえもてあそばれバカにされるあの感じがとてもリアルだった。
そこに、子供に罪はないという一般論は通用せず、赤ん坊でさえライフルで撃たれて死ぬ。



★風と共に去りぬ
シンプルに性悪女が しっぺ返しを食らうというふうな 見方もできるんだろうけど それでも自分の気持ちに正直に その瞬間その瞬間やりたいことをやって湧き上がった感情を思いっきりぶつける そういう自由さ 思っている人はある種の強さを持っていて そういう強さを持っている人を見ていると 元気が出たり 崇高な気持ちを抱いたりする だから主人公のスカーレットは 愛されるキャラクターなのではないかと思った。

★ワンダーウーマン
さほど印象に残らなかった。

★ワンダーウーマン1984
圧倒的な強さを敵に見せることで戦意喪失させて争い自体を起こさせない、という前半の展開が結構好き。

あと最後の親子の素朴なやりとりになんか、泣いちゃったwww
「愛してくれなんて望まないでくれ、パパはずっとお前を愛しているんだから」
めっちゃええやん。。。

前作よりもずっと好きかもしれない。

あとチーターのデザイン可愛い。 むしろもっと観たかったなあ。

敵にたいしてヒーローが改心させるように説得し、敵は「俺にそんな言葉が通じるか!」と言い「あなたに言ってるんじゃない」と、敵が操るたくさんの人々に語りかけていた、というシーケンスもすごくよかった。


★スパイダーマンスパイダーバース
面白かった。2時間あっちゅうま。
でも、君は一人じゃない、一人じゃない、といわれ続けるの、辛くないか?

★カンフー・パンダ
カンフー・パンダを観た!
アメリカの脚本家の創作術の本にお手本として紹介されていた映画。

いや、マジ熱いっす。
笑いながら観てたら後半、
毎秒ごとに伏線回収してきやがった。ザック・スナイダーとクリストファー・ノーランが本気でピクサーの映画を創ったかのようだ、ドリームワークスだけど。
たぶんこの映画は、小さい頃にカンフー映画を観て好きになった人たちが本気でCGアニメーションで自分達のカンフー映画を撮ろうとしたんだ。そしたらまったく新しいジャンルの物語が創造されたのだ。
そして猿のカンフーマスターの声はジャッキー・チェン。

★修羅雪姫
すげーよかった。舞台も観たその日に映画版も観たが映画のほうが好きかも。
必殺仕事人とかを中学高校のころにテレビの再放送(東山とかが出ていない藤田まことのほう)で観ていて、そういうのを想起したし、自分の原風景として記憶にあるなあと思った。梶芽衣子さんが凄い。空っぽの身体なのに恨みで満たされた空っぽだ。
あと着物が可愛かった。し、綺麗だった。
でも鹿鳴館のセットはダサすぎねえか⁉️
それ以外は全部が絵になって、楽しめた。

★デアデビル
ベン・アフレックのほう。
登場人物の聴覚、触覚、味覚、嗅覚が視覚となって観客に提示されるととても演劇的になる。
めっちゃよかったよ。
最後の新聞記者とデアデビルの
「頼むぞマット」の台詞に鳥肌たったよ。

★不都合な真実
目覚めた市民とか最近流行ってるけど、「目覚める」という言葉がどれほど軽く扱われてることか。
人は否定から絶望へと飛躍したがる。しがちである。その途中で立ち止まって考える必要がある。
環境問題、地球温暖化により気候変動が起き、それまでその地域に出現しなかったダニ、蚊など、病気を運びやすい動物が現れる。その病気が人間に感染しパンデミックを引き起こす。さらにそのウイルス自体もどんどん進化し、人間の医学が対処しきれなくなる。そういうことを13年前にもう指摘していた。コロナと地球温暖化がどう関係あるかはいろんな調査がされているところだろうけどグローバル化が引き起こした問題であることは間違いないわけで。
まだ遅くない、今すぐ行動すべきだと諦めずにいい続ける努力の人を見た感じがした。
すぐなんかビジネスに結びつけようとするあの動きの文脈で語られないからよかった。
本当にsdgsに取り組むならまず個人でなにかできることからしなければならないと思う。政治的、経済的な上からの押し付けではなく。マイ箸、マイバッグを持つとか、レシートをメモ代わりにするとか、チャリを使うとか。イニシャルコスト以外は金にならない、ビジネスにならない素朴な行動をもっと重要視すべきだと思っている。個人個人の素朴な心がけが称賛されるべきだ。全員が起業家になる必要はない。

★ファンタスティックMr.FOX
動物のしたたかさ。
人質のシーケンスはいいとおもった。
最後に一瞬狼が出てくる。
ウェス・アンダーソンの構図は、徹底的に線対称になるのが面白い。


★倫敦の人狼
柱を横切ると人間だった顔が狼男に変わっている変身シークエンスがめちゃかっこいい。また、窓をぶち破って狼男として暴れまくるのも、ロンチェイニーJr.の狼男よりも結構アクティブ。

1935年のものだけど、満月になると変身する設定は既にあった。
ロンチェイニーJr.の映画の時にはなぜかなくなっていて、代わりに銀の弾丸で死ぬ設定と五芒星が狼男の印である設定は追加されてた。

さらに、牙も下顎の牙が鋭くてライティングで瞳の感情も読み取れず結構怖い。

銃弾をありがとう、これしか方法がなかった。
と言って死んでいくのは、ジキルとハイド感が否めない。

何よりもヨガミ博士。
現存する最古の狼男映画にはなんと日本人らしき人物が登場する。
(他の登場人物からは「ドクターヨコハマ」と間違えられて最後には殺されちゃうかわいそうな博士)

★フランケンシュタインと狼男
原題が”frankenstein meets wolf man”
なんだけど、逆じゃない?(笑)
それでもテンポのよさで70分あっという間だし、何よりも恋愛要素的なものも無く、さらに「永遠の命なんていらない」という哲学的で切実な物語の推進力がありつつも、最後は激しいドンパチと洪水で、スペクタクルにおわる。
実はVSものではなく、どちらかというと協力関係にあるのだが、科学者の乱心というか急な心変わりで両者の理性やおとなしさが崩れ、戦いあってしまう。
評価が高い理由が何となくわかった。テンポのよさだ。
そうそう、フランケンシュタインのモンスターの役はなんとあのベラ・ルゴシが演じている!

 

★トップガン マーヴェリック
期待しすぎてしまったかも。。。
しかしあえてどの国が敵なのかはわからないようにならず者国家と表現しながらもただ一生懸命戦う人々をリアルに(というかCGなしのガチで)表現することに120%をかけるのが素晴らしかった。
常に死と隣り合わせである状態、最高の少年の笑顔を見せながらも死を常に意識している老人のような状態がパイロットなのだと思うと、今後の役作りの思考のきっかけになった。
少年のようでもあり、老人のようでもある。でも突き進まねばならない。
ヴァル・キルマーがめちゃびびった。どうなってんのあれ。
イケイケなアメリカを思い出させる映画。

★リトルプリンス 星の王子さま
大人になるということは
明日以降も生きているだろう、と無意識に思い込むこと
もしくは
人生を諦観して死ぬことだけを思い続けること
そしてこの世には、僕も含めて
生きながら死んでいるような人間の多いこと。その死は恐怖を伴う肉体的な崩壊ではなく、常識や慣習という徒らで緩慢な死。
いつも僕がやる映画や小説にたいしての鑑賞の態度は問いや仮説に対する答えや反証を探すのだが、そーゆーなにかヒントが得られるはずだと思って観る態度じたい、恥じてしまった。



★ドラキュラ ZERO
めちゃくちゃ面白い。シリアスなおバカ映画で大変よろしい。こういうものを怪物シリーズでは目指したい。最後に現代になるのも粋だねえ。手を握って拳をつくるとコウモリの大群も拳のかたちに変わったりする。
もうみんなノリノリでつくったに違いない。

★ダリオ・アルジェントのドラキュラ
ちょっと期待しすぎてしまった…?
でも吸血鬼を倒す場面は見ごたえがあったし、サスペリア、フェノミナあたりも観たくなった。
ハマーフィルムとの親和性や違いはどういうところにあるのだろう。

★ドラキュラ(ゲイリーオールドマン 主演)
コッポラの映画はゴッドファーザー3もそうだけど 気持ちが落ち込んでいるときに見るとものすごく美しく感じて没頭できる。今回もその例に漏れず落ち込むことがあったので2時間あっという間だった。
しかもドラキュラ目線で 物語が語られる感じがするので 応援したくなる、報われて欲しいドラキュラ のタイプだなと思った。
血を吸おうとしたその瞬間に 人間の心が戻ったりするというのは狼男ではできないけど吸血鬼だったら 納得できると思う なぜなら狼男は人であり獣でもあるが 吸血鬼は 人にものすごく近い けど獣らしさが直接はない、そういう違いがある。
狼男の状態への変身は人間としての理性の喪失を意味すると僕は考えるが吸血鬼は変身しない。(コウモリになるときはあるがそのときに人を襲うことはあまりなくもっぱら移動手段として蝙蝠変身をする)変身しないからグツグツ内部で煮えたぎった血への渇望を青白い肌で隠している。隠すことができるという時点でなんらかの理性が働いていて、自己の葛藤が生まれるような存在だと思う。
吸血鬼は「人に限りなく近いが人ならざる者」でありそこには極限状態においても理性と本能が葛藤する人間らしい姿があるのだ。

★ドラキュラ クリストファー・リー
ハマーフィルムのよさは残酷描写の色彩とかいろいろあるのだろうけど この作品に関して言えば クリストファーリーやピーターカッシングとか名優中の名優たちがものすごい速さで走り回るようなその疾走感や熱量がとてもいいなと思って没入して見ることができた。


★ネクロノミカン
捨てる神あれば拾う神あり、
神を捨てれば別の神が拾ってくれる
神を信じない、と、神はいない、の差。
実はそれは結構大きいちがい。
子宮にいる赤ん坊を、別の生命体♀が自分の子宮に生きたまま奪うって、新手のレイプのような感じもする。
メインスタッフに日本人も多くかかわっていて、驚き。

★メイドインアビス 魂の黎明
仲直りする、という行為が 喧嘩をしているあるいは壮絶な戦いをせざるを得ない両者のどちらか一方が殺されるということで戦い=喧嘩が終わる=仲直りになるというロジックはとても感動した。

また呪いを押しつけられても誰かの幸せを願うということも 自分が創作しているものについての考えを 浮き彫りにしてくれたように思う

最初のボンドルドの手下の声は嶋田久作だと思った、違ったwww

あとなんかこの既視感は何なんだろうこのグロテスクな展開が何度も何度も続くに関わらず何故か安心してしまうのは何だろう と思っていたらこれはバイオショックだ と最後の 丸い潜水球で下がっていく場面を見て思った

★トワイライト
思ったより悪くなかった。
なんで1910年頃からバンパイアなのにロバート・パティンソンの吸血鬼はうぶで童貞ムーヴをかましてしまうのだろう。
それはさておき、吸血鬼の家族のほうがよっぽど楽しそうなのが一番見所だった。
雷雨野球するし。

★ヴァン・ヘルシング
みんな大好き、ハムナプトラ、グリードの監督のスティーブンソマーズ。
最後ヒロインが死ぬのがおや?と思ったがシナリオの展開が読めてしまい、笑って納得。
ずーっとテンションが高いまんまで楽しめる。

★ニアダーク 月夜の出来事
エイリアン2のビショップとターミネーター2やエイリアン2に出てたあの強い女の人がバンパイア夫婦役をノリノリでやってる映画。
太陽の光を浴びると体が焦げて爆発するという素晴らしい見所をクライマックスに置いてくる。
全体的に残酷な場面はあるけど上品で、感情の流れも繊細なような気がする。

★ロマン・ポランスキーの吸血鬼
これがあのシャロンテートかぁ。
かなり吸血鬼の行為をセックスの暗喩にしてるなぁと。
乳房=乳を出す器官、乳はもとは血である
牙を体に突き刺す=性交
穴が開いている=非処女のイメージ
また、ロッキー・ホラー・ショーの源泉的なエキセントリックな同性愛者も出てくる
不気味な肖像画が並ぶ廊下や生者ではないものたちの舞踏会の場面といったホーンテッドマンションの元ネタ的な場面もあり。
コメディの割には主人公コンビがとんますぎてあまり好きになれない

★クロノス
期待はずれだった。吸血鬼というよりゾンビ?あんまもりあがらないし。老人が吸血鬼の力を手に入れて、孫娘が助けてくれるというのはなかなかよいアイデアではあるけど、あんまいきてこない。でもゾンビになったじいちゃんを孫娘がなで続ける場面はちょっとよかった。

★ブレイド
ウェズリー・スナイプス、戦ってるときにたまに変顔みたいになるのがお茶目。

後半の儀式のなにやってるかわからんグダグタ感はその後のバチバチキレキレアクションの前菜だったのかと思った。

★惑星ソラリス
なぜ我々は苦しむのだろう
宇宙的感性を失ったからだ。古代人は純粋でそれゆえ悩みもなかった

最後は地球という妻と同様に自分を安心させてくれる存在さえもソラリスの見せる幻影だったということか。

絶対的に自分を安心させてくれる存在って なんだろう?

ここでは自分の奥さんだったけど子供だったり親だったりするのかなでもその相手の人間関係が良くなかったら安心しないし もし僕がソラリスに行ったら誰が幻影として現れてくるんだろう。

★シン・ウルトラマン
大満足です。2時間ずっとニコニコして観てた。心が10才になる。
空想と浪漫。そして友情。
の友情って、庵野秀明と樋口真嗣のことでもあるんかな。
たぶんそれもこみなんだろうな、って思いながらずっとニコニコして観てました😊

レイトショーでちょっと安かったし。
とても幸せな気持ちで映画館を出て、チャリに乗っていたところ見知らぬ女の人から声をかけられた
「あの、OO駅ってどっちですか?」
鑑賞直後の僕の中にはリピアがいたので「あっち行って、右です」と丁寧に教えた。
女の人は礼を言って、走っていったが、よく見ると、僕がしめした「あっち」にいって、右に行ってさらに右に行ったではないか。
僕の中にはリピ(ry 俗にいう「そんなに人間が好きになったのか」状態だったのでチャリでその人を追いかけ
「すいません」と呼び止め「ここは河岸を変えましょう」といって
「京浜東北ならXX駅が一番近いので、タクシー呼べば終電間に合いますよ」などもっと丁寧に道案内した。
女の人は「ありがとうございます」といったので、僕は当然「シュワッチ」といってチャリをこぎその場から飛び去りました。

映画館で流れる津田健次郎ボイスからしか接種できない栄養源がある。
斎藤工、口元がAタイプのウルトラマンみたい。
長澤まさみをめぐる下ネタ・セクハラ的な部分は、正直コロコロコミックレベルのエッチさのような気がする…
米津歌上手い。
ドライブマイカー見たくなったし、田中哲司見て映画『新聞記者』思い出したww
そんでもって嶋田久作がめちゃくちゃノリノリで演技しててその点でもテンション上がった。

「ダアッ!」「ウェッ!」などのウルトラマンの掛け声が無く「どうしたんだよこれ」と思ってたのも後半の怒涛の展開で納得。

ウルトラマンが飛んだり、ゾーフィが現れたりしているとき、そのポージングやたたずまいが棒立ちで「ソフビ人形感」があった。
そこで自分の小さかった頃を思い出した。子どもだった頃、稼働箇所と言えば両手だけの棒立ちのソフビ人形のウルトラセブンのために空き箱で宇宙船を作ったりして、遊んでたなあ。無限の想像力を広げてウルトラマンごっこをしてたじゃないか。
おそらく、今の子どもたちの中でも、ソフビ人形で遊ぶ子がいるかもしれない。
そんな子たちが、この映画を観終わった後、自分が持っている棒立ちのソフビ人形を見て
「さっき、こんなふうにゾーフィが立ってたなあ」「ブラックホールから抜け出そうとしてたウルトラマンもこんなふうに一生懸命飛ぼうとしてたなあ」
って思う子がきっといるんだよ。その子らが第二の樋口真嗣や庵野秀明になるんだろうなあ、そういう子たちのために作った映画なんじゃないのかな。


★長編怪獣映画ウルトラマン
Aタイプのウルトラマンを堪能しました

★実相寺昭雄監督作品ウルトラマン
可哀相な怪獣たちのダイジェスト。
ガヴァドン、スカイドン、シーボーズ。
スカイドン可哀相。
重いってわかってるのにワイヤーでつり上げて宇宙に追放しようとした特捜隊、普通にめっちゃタコ殴りしてくるウルトラマン、肛門に注入される水素。最後はウルトラマンと空中でぶつかり合って肉片に。。。
シーボーズも歩き方や後ろ姿がかわいくてかわいそう。最後らへんはだだこねる子どものようだった。子どものまんま死んじゃったのかな。


★アンブレイカブル
めちゃくちゃいい。最後ニヤッとしてしまった。あと父親と息子の新聞記事についての無言のやり取り。100分くらいで無駄も無し。
ヒーローの弱点から考えるのは面白いかも。
ここ最近、自分の作品創作の参考のために観るものばかりだったから、結構新鮮な気持ちで観れた。また自分のひらめきに役立たなくても単純に楽しめた。
シリアスなコメディ。

★ミスター・ガラス
スプリット→アンブレイカブル→ミスター・ガラスの順に観るのがおすすめ。
なるべく日にちは空けないように。
列車のくだりや遊園地のシーンが10年以上前に撮られた映像とは思えないくらい自然でよかった。無駄な場面もなく、シャマランはこーゆーノワールな映画撮るのがいいんじゃないかな。シリアスなコメディ。

★魔人ドラキュラ
ベラルゴシの俳優としてのたたずまいや目力にただただ魅了された。モンタージュ効果の使い方も素晴らしく、
飛んでいるコウモリが窓に近づく→ベラルゴシが部屋の中に現れる、というシーケンスとコンテクストから、コウモリに変身した吸血鬼が部屋の中にはいってきたのね、と観客は想像を膨らませることになる。
音楽も最初のエリーゼのために以外はBGMがないがその静謐さによって、ただならぬことが起きている雰囲気を味わうことに集中できる。

★ノスフェラトゥ1922
ちょうど100年前の作品なのにコロナの現代とガッツリ重なる疫病と街の描写
そうか、ペストと関連させたのか。だからネズミが大量にいるのか。
ノスフェラトゥ自体のデザインは非常にかっこいいし不気味で怖い。
だがストーリーは後半やや失速する。
僕が目指すべきは、物語の中でそいつがノスフェラトゥだと言及されていないのに
見かけの異常さから観客が「あ、こいつがノスフェラトゥね」とすんなり入れる状態に仕向けることなのだと思う
没入させて、物語の世界観を悟らせ、ある場面では予想を超えるような。
わからんけど、ドイツ表現主義が無かったら寺山修司を含む日本のアングラ演劇も存在しないと思うからアングラ好きならモノクロサイレント映画見たほうがいいよ

★ノスフェラトゥ 1979
唯一 リメイクでオリジナルを超えた作品だと思う。
映画の構図の美しさで百分間 ずっと引き付けてくれる。
ホラー映画特にモンスターの映画は 観客が持っている 強い気持ちや悲しい気持ちや気持ち悪い気持ちや辛い気持ちに寄り添ってくれる。 なぜなら主人公たちに待っているのはそういう恐ろしい運命だから観客が持つ恐ろしい運命と並走してくれる。
ただそういう辛いことは 何かと分かち合うと半分になる。
だから観客が持っている辛い気持ちはモンスター映画を見ることで その映画と観客で分かち合うことになるから辛い気持ちは半分になる。
それがモンスター映画を見ると気持ちが落ち着いて 嫌なことを忘れさせてくれる理由の一つだと思う。
あと単純にノスフェラトゥとかが夜明けの街を 長いマント はためかせて走り去っていく後ろ姿がめちゃくちゃかっこいい。

 

★ダンケルク
最後のビール持って民衆が関係するところで泣いた。
これも非常に海が 大きいギミックになっていて 特に海の怖さ、 巨大な体積と面積を持って 突進してくる平面のような恐ろしさ が如実に表されている
敵の顔は一切見えず 全く無機質なもののように見える
少しずつ時間軸がずらされて 人・海・空の三つの視点が 集結するところは ノーラン らしいなと思う

★ディープインパクト
めちゃくちゃ怖かった
あと純粋に人間ドラマは感動した
イライジャウッドは芝居がうまい。
津波のところが精神的に来た。
ティアレオーニ、いい俳優なのに作品に恵まれてない?

★サスペリア
ジェシカハーパーはやっぱりファントムオブパラダイスの人だったか。
舞台照明に関心がある若いかたは是非観てください。
一時間半ずっと楽しいと思う。

洋画ホラーオタクとしてはダリオアルジェントとハマーフィルムの色彩設計はどっちが先なんだろう、相互影響があるのかないのか。そこらへん気になっている。
ハマーフィルムが1950年代から 映画を作っているから ダリオアルジェントは それらに影響されたと考えるのが妥当だろう
★ぼくのエリ200歳の少女
とても質が高い。ぼかしの場面は去勢だったのか。だって女の子じゃないよ、というセリフはだって人間の、女の子じゃないよという意味だと思っていたが。
子供であっても 小さな時から社会に組み込まれて しまうけれども大人かどうか子供かどうかは関係なく 周りの社会も破綻して自分も社会的に死んで完全に孤独に陥ると内側にこもって死ぬかあるいは新しい世界が開かれるかどっちになるんだろうということも考えてしまった。

★ディープ・ブルー
これはイイ #サメ映画🦈
ニヤニヤしながらながら見。
生き残ってほしくなるキャラのコックさんによる相対性理論の解説が
「熱い鍋を持っていると時間が長く感じてホットな相手と過ごす一夜は短く感じる」というのも粋。

今回は遺伝子操作が 国際条約で禁止されていたけど秘密にそれを破っていたから 人間側にバチがあたると言う プロットだった 何かしらの近畿をすでに犯していることが原因で人間が罰を受けるというのは すんなり入っていける Story LINE だと思う


★海獣の子供
ちょっと長いけど最後の 儀式みたいな部分を布15分から20分は頭を空っぽにしてアニメーションを純粋に楽しむことができた。
なんか最後の大事な約束は言葉にしないと言う セリフが非常に感動したからそれの深掘りができてたらよかったいなと思う。
海というのは 底知れなさが本質だと思う。
潜れば潜るほど 人間の頭では把握することができない天文学的な数字で 生物の種類だったり新発見だったり が増えていく 文そのものの謎も深まっていく その謎の塊の 流動物の上に私たちは立っている。


★マーメイドインパリ
この手の映画が苦手だから最初1.5倍にしようと思ったがオープニングで
「これは倍速しちゃもったいない」
と思って観たら2時間あっという間だった。
パリによるパリのためのフランスらしいフランス映画。映画のストーリーに合わせて観光地を巡ってくれる。
そこに人魚🧜‍♀️
あと隣人がレディー・ガガに似てる。
隣人がよく 部屋に入ってくるのは日常茶飯時なのだろう。
夫を人魚の歌声で殺された看護師が 最後に人魚に復讐をするのかと思いきや 死んだ夫が 姿が重なって 主人公を助けようとするというのも しっかりまとまってるなと思った。
インセプションよりも水に流してのエンディングがとても似合う
★ブレット・トレイン
今度は3dimaxで観たいなぁ。まだ終わらないでくれ!と思った。肩の力を抜いて楽しめる殺し屋映画。新幹線版キル・ビル。
真田広之が新幹線に乗り込んでからこの映画は真章に突入する。
キングスマン、フィフス・エレメント、ハムナプトラあたりが好きならガッツリ嵌まれると思う。
意外と絵が綺麗で、人の命に多少重さもあるのでエグさはキングスマンのほうが強いと思う。
最後のサンドラ・ブロックは
仲介業者=ブローカー
壊れた、破壊された=broken
とかけているのだろうか。
頭のおかしな日本の描写も最高で、もっと観たかったなぁ。


★星の王子さま(1974)
ずっと引き込まれていた。かなり質の高い映画だった。
この人生はそんなに悲観して生きるほどのものだろうか。とさえ思った。
この人生、人が人として生きる数十年間はそこまで悲観的に生きるほどなにか価値を包含してるだろうか。いやその価値体系では図れない「しっかりしたもの」があって、それを人々は真実とか実存とかと呼称するのかもしれない。大切なものは目に見えないし、言葉にさえできないのかもしれない。
ジーン・ワイルダーがジーン・ワイルダーしてて最高。あとヘビが2020年代にもいそうなちょいワルイケメン。
王子も飛行士もどちらも大人になったり子どもになったりする不思議であり普遍的な存在なのだと感じた。
また宗教的な見方で映画を観ないタイプだが、井戸の出現は飛行士の王子に対する慈愛の償還ではないかとさえ感じた。
全部夢だったのか、と思って夜空を見上げると笑い声が聞こえる。ベタかもしれないけど、それがとてもよい。自分にとっての真実が確固たるものとして心の中にあるなんて、それ以上の幸せがあるだろうか。

★インタビューウィズバンパイア
トム・クルーズが幼女に首を切られて負けてゾンビになる映画。
雰囲気は悪くないけどもうちょい不老不死の悲しみを表現されるとよかったかな。

★ワンダー君は太陽
途中、純粋な場面過ぎて泣いちゃいそうになるポイントがいくつかあってよかった。
主人公が愛おしく、もうなにも可哀相になってほしくないと思った。
親友と思ってた子が、どうしても子どもだから、周りの空気に流されて、自分のことを悪く言っても、人は変わるんだ、と姉から言われ、でもコミュニケーションするきっかけを作り、仲直りしたりする。
それもまた学校というシステムが生み出す奇跡かもしれない。
あと、出てくる大人たちがみんな大人としてちゃんとしてる。(いじめっこの両親以外)
それだけで全然ストレスなく観ることができた。

★フロムダスクティルドーン
名作だと各所で言われていたので見た映画。
映画の半分終わりくらいまで吸血鬼のきの字も出てこず、タランティーノ的なクライムサスペンスかと思っていたら突然後ろの女の人がグールになるという超展開。
パルプフィクションと死霊のはらわたをくっつけたような映画。タランティーノは製作と脚本だけどやっぱ面白い。
最後の実はアステカ文明的な寺院でしたというオチも最高。

★モービウス
マット・スミスがジャレッド・レトよりも印象的だったのとロングコートの裏地が紫色だった時点で8割満足できる。
十字架も出てこないし自分の吸血鬼像に近い。もうちょいジャレッド・レトの衣装が格好いい状態の時が多ければよいのにな。

★バロン
ミュンヒハウゼン症候群のルーツとなった人物の寓話をもとにした奇想天外な映画。
テリー・ギリアム作品の中で一番好きかも。アナログな撮影技術だからこそ産み出せる本物より本物らしい嘘の感触。
真実は聞く相手がいなくても成り立つが、嘘は誰かが聞いてくれないと成り立たない。
このときのヨーロッパとトルコ軍の戦いはドラキュラにも通底するものがあるのでより一層気になった。
ユマ・サーマンと空中に浮かびながらダンスする場面があまりにも非現実的なのにそれがいかにも必然の描写だと思えるくらい美しい。脳のネジを緩めてくれる閃きに満ちた映画だった。

ブラックユーモアと下ネタ込みのネバーエンディング・ストーリー。

ユマ・サーマン演じるヴィーナスと老人バロンが浮かびながらダンスをする場面があまりにも美しい。

なんでそのgifがないんだ😭

★THX 1138
ジョージルーカスのいつもの悪い癖でこってこての CG のシーンを新しく追加しているところと中だるみしたところ以外は印象に残るものがあった。
ある世界が描かれていて その世界が全てだ と観客は思うけど実際はそうではなくてある世界があるとすればその外側の世界は必ず存在する 例外なく。
ロボット相手に懺悔する場面があって明らかにキリストの絵が書かれてあるんだけど ロボットはただただ大したことのない相槌を打ったり具体的には などと 大したことがない 話の広げ方をしてきて来るだけで結局は君は神に選ばれているというふうな 結論しか言えず 資本主義を礼賛する。
その懺悔を聞きますロボットは OHM と呼ばれているプログラムで OHM=オーム=Ωだから聖書の「私はアルファでありオメガである」のオメガの意味なのかなと思った。
ロボットに関する思考実験で 相手が人間かロボットか分からない 人間相手に 会話をしてその人間が相手のことを人間だと 思って会話できていたらそのロボットの知能は人間と同じ がそれ以上だというふうに考えられるのではないかというものがあったのを思い出した、チューリングテストというやつ。
懺悔をする場面を見ていると今めっちゃ流行っているオンライン占いとかも結局は 相手が人間じゃなくなる可能性もあるのかもなと思った。



★フルメタル・ジャケット
最初の45分のハートマン軍曹パートはやっぱ伝説。
そのあとのベトナム戦争パートはただひたすら刹那的でむなしい連続。
後半は映画としても結構観たことある戦争映画のような気がして、キューブリック色はそこまで強くない。
それでも、ベトナムの狙撃兵の少女を撃ち殺すジョーカーの、炎に照らされた横顔などは一枚絵の映りかたへのこだわりを強く感じるし、炎の戦場のなか何百人もの米兵がミッキーマウスマーチを歌いながら行進するラストシーンは底無しの恐ろしさを感じるし、見終わったあとに、なんなんだろう私の人生は?この瞬間は?この世界は?という問いが意識的に頭をよぎる。
身長なんセンチか聞いて
まるでそびえ立つクソだなって言ってみたい


★ノックノック
すげー不快な映画。キアヌ・リーブスがかわいそう。ホステルの監督イーライロスは性善説を信じてない。
アナ・デ・アルマスは今のほうが綺麗な気がする。メチャからだ張ってる。
最初から意気投合している相手がだんだん思想が食い違うのがわかってくると不穏すぎて面白い。
優しさを捨てきれずに、反抗の言葉も持たない人間。優しい心の持ち主はいつでも受難者になる。
男性の女性からの性被害、女性の性による加害の可視化のようでもあり、女性の性被害を男性が受けたら?という立場の逆転のようなメッセージ性もある
ファニーゲームににてる。
登場人物もメインは3人で、椅子の座り位置やお互いの距離感でなにか感じとる前半は演劇的だと思った

★博士の異常な愛情
最初の米空軍による この映画のようなことは絶対起きないし軍の関係者にこのようなモデルとなる人物はいないという風なエクスキューズが逆にいつでも、どこでも、誰にでも起こりうること であることを強調しているような気がする。
いつの時代にも 仕方のない陰謀論を持っている人間がいてそういう人間が責任を持つ立場にいると 破滅に近づく。
最後に博士が立ち上がっていい考えがありますと言った後に 何回も何回も水爆の爆発の映像が浮かぶのは 効率的に生き残る人間と生き残れない人間を選別する ことを示唆しているように感じた。
生き残る人間を選別する方法としての 水爆の効率さを 博士は愛した。 だからこそ副題がなぜ私はいかに水爆を愛するようになったか なのだと思う。
キノコ雲が何回も何回も また会いましょうと 歌っている。

★ライトハウス
演出と俳優の仕事というのは その時代 において 何か 演劇だったら演劇映画だったら映画の表現の幅や可能性を広げることが仕事なんだと思う。 その点でこの映画はものすごい成功している。
30年代のモノクロのホラー映画を かなりリスペクトして今の技術だからこそできる 映画に したてあげている。
ウィレムデフォーの 3分ぐらい瞬きをしない独白があって そこが本当に素晴らしかった。恐ろしかった。
お化け屋敷のような演劇や映画は 見終わった後に 現実が本当にマシだと思えるような 効果がある。その点で映画の作り手自身が マイナス に作用する生贄となる覚悟があれば観客の人生に何かしらプラスになるようなものを与えている。
この映画を作ろうとした きっかけは多分今はなかなか見られないとても怖い映画を作るという純粋な真っ黒い炎なんだろうなーという風な気概も感じてとても良かった。

★サイコ・ゴア・マン
真・仮面ライダーやゼイラム等ダークヒーローの影響を受け昭和96年にカナダで製作、日本に逆輸入されたテンションぶち上がる特撮映画。
年齢制限はないが、骨折、人体切断、尊厳破壊など多種多様な形で血みどろ。でも銀河系で一番邪悪なのは主役の8歳の女の子。
敵の臓物や脊髄を引っこ抜いては繋げて剣にして臓物ブレードつくるのは素晴らしいアイデア。あとは頭空っぽにして観られる。
元気でた。

★ドラキュラ フランクランジェラ
とにかく見せたいドでかい絵があって熱量を途切れさせないようにそれらを見せていく気概を感じる素晴らしい映画。
フランク・ランジェラが、牙もなければ赤い瞳でもないのに、四白眼で登場するためそれだけで吸血鬼であることを納得させられる。
今見てきたドラキュラのなかで、ドラキュラ0と同じくらい好きな映画。Blu-ray買ってよかった。

★シャドウ・オブ・ザヴァンパイア
いかに醜悪で怪奇な役であっても、その俳優自身の魂が楽しく燃えているならそれは魅力的に映る。もう一度みたい、その燃える魂に触れたいと思うのだろう。と、ウィレム・デフォーの演技を見て思った。
映画自体は意外と凡庸かも。