イギリスでは、子どもに関わる仕事に就こうとする人は、過去に犯罪を行っていないことを証明する「犯罪歴証明」を就業先に提出する義務があります。この届出の義務を、DBS(Disclosure and Barring Service)といい、「子どもと関わる全ての職種やボランティア等も犯罪歴チェックを行う」と規定しています。ボランティアも含まれるので、部活動のコーチやキャンプの指導員も対象です。

この制度を参考に、性犯罪歴がある人が子どもと関わる仕事に就くことを防ぐ仕組みが「日本版DBS」です。次の臨時国会で導入に向けた法案提出が見込まれていますが、報道によれば、国は対象施設を保育園・学校に限定しようとしています。それでは学習塾やスポーツクラブなども含めたあらゆる場面において、子どもを性犯罪から守ることができません。

 

国に対し、無償ボランティアも含めた「子どもと関わる仕事すべて」を制度の対象とすることを求めます。

 

※日本版DBS

子どもと関わる仕事への就労希望者に対し、過去に性犯罪を行っていないことを証明する「無犯罪証明書」の提出を義務付ける制度。

イギリスのように「犯罪歴」を示すのではなく、「無犯罪証明書(犯罪を犯していないことの証明書)」の提出とすることで、就職希望者の個人情報・人権も最大限守ることが可能。

◎「日本版DBS」の対象を、無償ボランティアも含めた「子どもに関わる仕事すべて」としてください。

この要望を国に訴えていくため、広く署名を呼びかけることにしました。賛同くださる皆さんと共に、もう二度と幼い子どもが性犯罪の被害者にならない未来を創りたい。