こんにちは!

「大学教育を斬る!~APU生×SFC生と考える~」もいよいよ今週末に迫ってきました!

現時点で高校生・大学生・高校教員・大学職員・会社員などの方々から参加していただくことになっています。

すでに応募していただいだ皆さま、どうもありがとうございました!



さてさて、今回は当企画の会場が、APUや慶應のキャンパスではなく、早稲田塾 という予備校になっております。

何で大学でやらないの?って思われた方もいるかと。

キャンパスの立地上、APUのキャンパスは大分県別府市であるのと、SFCも湘南台にあり、

両大学とも少しアクセスしにくい場所なので、今回は都心で行おうという配慮をさせていただきました。

私たち学生の間で、熱い思いを持ってイベントを企画・運営しようと思っていたところ、

理念に共感していただいた企業さんが、場所を無償で提供してくれました。

私たち学生にとって、アクセスのよい場所の確保はハードルが高いので、非常に助かっております。

早稲田塾の皆さん、ありがとうございます。



今パネラーの方の紹介を作っている最中ですので、パネラーの発表は少々お待ちください^^
みなさん、こんにちは!

APUの望月洋子です。

当企画の広報ポスターが完成いたしました!

協力していただいた皆様、ありがとうございます^^

あとは次の日記でパネラーの紹介などできればと思います!

ディスカッションの内容なども今細かいところをチェックしている最中ですので、

公開できるようになり次第、お伝えします^^

下のポスターをぽちっとクリックしていただければ、

大きな画像が出てきます~♪

apusfcさんのブログ-apusfc adv. poster
皆様こんにちは!

「大学教育を斬る!~APU生×SFC生と考える~」スタッフの中村香住です。

現在、慶應義塾大学文学部1年生です。
…そう、私は一介の慶應日吉生なのです。
なのに、なぜ私がこのAPU生とSFC生と共に考えるという名目のイベントのスタッフをやっているのか。
まずはその経緯をお話ししたいと思います。


私個人は、去年、SFCと慶應文学部とで志望校を迷った経験があります。
実は、SFCのAO入試2期の1次(書類審査)には受かっていたのです。
しかし、その直後に自主応募制推薦入試で受けていた文学部の合格が確定し、結局SFCのAO入試2次は棄権しました。
私がSFCを最後までは受けなかった理由、それは、既に受かっていた慶應義塾大学文学部と比べた時に、自分がやりたいことはSFCよりも文学部での方ができるな、と思ったからです。
SFCは、問題発見・問題解決のプロフェッショナルを育成する場所です(参照: SFCのHPの「理念・概要」)。
それが悪いとは勿論思わない。今までそんな理念を打ち出した大学はなかったし、そういう人材もこの世の中に必要だと心の底から思う。そしてそんな人材になることを目指してSFCに入学した友達の数も多いし、私自身凄く彼らの事は尊敬し応援もしている。
ただ、私がやりたい研究は、押し進めた場合研究途上で問題解決どころか更に問題を増やしてしまうかもしれない可能性があるものでした。
私が主にやりたいのは、ジュディス・バトラーやイヴ・セジウィックが形作ってきたと言えるクィア理論の研究です。
これは、主にジェンダーやセクシュアリティにおいて今まで考えられてきた範疇(カテゴリー)を問い直し、それらが本当に一枚岩で説明がつくものなのかを見直し、既存の概念に攪乱を起こすという要素を多分に含んでいる研究です。
それは、もしかしたら大きな目で見れば「問題解決」につながるかもしれません(多様な性がわざわざカテゴライズされずとも自然に認められるようになる、とか)。
しかし、少なくとも今自分をどこかのカテゴリーに括ってそこにアイデンティティを見出している人にとっては、深く考えずそのアイデンティティに安住している方がよっぽど問題なく生活が送れるはずで、"攪乱を起こす"なんてことをされてそのアイデンティティを揺らがされてはたまらないと思っているかもしれません。
クィア理論は「主体」そのものを常に問い直す動的な試みなので、「主体」の地位を揺らがされることに不安を感じる人にとっても、やはり問題解決どころか問題が増えることになってしまいます。
それでも、二項対立を見直し、主体の生成について考え直すクィア理論の研究は私にとって魅力的ですし、それには意味があるとも思っています。
ただ、この研究はきっとSFCでやるよりも文学部で現代思想を考える立場からじくじくアプローチする方が向いているんだろうなと思ったのです。

そして、文学部に入学してSFC生の様子を見ていたりして、「やっぱり私には文学部の方が向いていたな」と思う毎日です。
SFCにはどんどん活動をしていこうという気風があるように感じます。それは素晴らしいことだと思う。
でも私は、もっとじくじく学問をしていたいのです。
SFCにある「意思決定能力の開発」とか「出版編集技術」といった授業も非常に意味があって面白そうだけれど、まずその前に「社会学」や「哲学」や「ジェンダー論」の基礎をカッチリ学んで修めることを私はしたいなと思っているのです。
ただ、学内外でのSFC生の活躍を見ていると「文学部って閉じられた空間だよなぁ」とか「文学部って活気がないなぁ」などと思う事もあり、やはりどっちが良い・悪いなんて一概には言えないなと思います。
そこで、今回のイベントでは、ある種特徴的な教育を行っているSFCと、慶應文学部などのいわゆる日本の大学とを比べたりしながら、大学教育は本当はどうあるべきか、そしてそのために私たち一人一人は何ができるのか、を話し合っていきたいと思い、スタッフをやらさせてもらっています。


ちなみに、一つ補足すると、私はAPUとも元から関わりがありました。
高校2年生の夏、私は早稲田塾とAPUがコラボレーションして開催する「Super Cross-Cultural Program」に参加しました。
APUから国際学生(諸海外から留学してきている学生)を中心としたTA(ティーチングアシスタント)が早稲田塾にやってきて、そのTAと共にグループワーク(テーマを一つ決めてリサーチする)をし、最終日にはグループ毎にプレゼンテーションをする、3日間のプログラムでした。
たった3日間でしたが、この時の経験は私の価値観を大きく変えました。
タイの学生やバングラデシュの学生などと話す中で、日本しか見えていなかった、それも東京しか見えていなかった自分の価値感はどれだけ狭かったんだろうと反省させられ、色々なことにハッと気付かされました。
ちなみに、このイベントを一緒に作っている望月洋子さん(@yokomo07)ともこのプログラムで出会いました。
そんなわけで私の中でAPUも志望校の一つにはなっていたのですが、クィア理論を研究することや東京でのクィアムーブメントに参加する事を考えると、最善の選択肢ではないなと思い、結局受験はしませんでした。
しかし大好きな大学である事は間違いないです。
今回のイベントで、そんなAPU生とも一緒に大学教育を考えていけることは、私にとって非常に嬉しい事です。
そして、SFCとAPUという、2つの特徴的な大学、そして私の素敵な尊敬できる友人が沢山通っている大学の学生・卒業生同士がコラボレーションしてパネルディスカッションを行ってくれることも、今からとてもワクワクしています。きっと何らかの化学反応が起きるはず!


最後に一応自己紹介らしい自己紹介を。
東京ディズニーリゾート、サンリオピューロランド、関ジャニ∞が好きです。
他にもドラえもんとかししおどしとかエログロナンセンスとか打楽器とか色々と好きです。
大学では、ジェンダー・セクシュアリティ・クィア等「性」に関する包括的研究をしていけたらと思っています。
今の所、まずは社会学の視点から斬ろうと思っています(文学部では2年生で専攻に分かれるので、社会学専攻に進もうかなぁと考えている所なのです)。
将来は大学院へ進学し、研究職に就きたいと考えています。
好きなものが被っている方やジェンダー・セクシュアリティに興味がある方、またそうでない方も皆さんどんどん話しかけてください(^^)

イベント当日まで、いやイベント後まで含め、どうぞ宜しくお願い致します。