人間の欲というものは恐ろしいものです。
ひとつ欲しいものが手に入ると、別のものがもうひとつ欲しくなるのは世の常。
それは今まで私を散々と艱難辛苦で這いずり回らせた、あの中古車道に象徴される煩悩の海。
モノは違えど、値段は違えど、それが何であってもオノレを業火で焼き尽くすのであります。
はぁ。
で、何が欲しいかというと、これまたアウトローなカメラ。
Pentacon Six (ペンタコン 6)。
これ、ロシア物ではござりません。
いまはなき旧東ドイツのカメラ。
そう、あのダンボールを心材に使って後ろから排気ガスをモウモウと吐くトラバントが走ってたお国ですよ。
で、このカメラもダンボール製なのかって?
いやいや、何をおっしゃる。
かのツァイス・イコンが第二次世界大戦後の東西ドイツ分断を経て、流れ流れてたどり着いたブランドがペンタコンであります。
つまり、"ちょっと訳がありまして向島で三味線弾いてます"・・・みたいなものか。
これ、フォーマットは6x6なので120か220のフィルムを使う。
というのがそもそも当方が目をつけたところなのですが、このカメラはそれだけが取り柄ではありません。
アイレベルのファインダー(下のほうの画像にある、クレムリン宮殿の帽子みたいなペンタが異様)と、ウエイストレベルのファインダー(上のほうの画像にあるハッセルブラッドのファインダーみたいなやつ)との、両方が使えるというのが私にはヒッジョーにササった。
で、6x6はやりたいけど、ローライだと機動性がちょっとねぇ、でもハッセルは高いし・・・っていうところに、お値段ズバリ! 約300ドルって言うのが相場でございますですよ。
いやいや、これって円高のきょうび、蛇の生殺しに近くないですかね、そこの奥さん。
しかし日本にこのPentacon Sixを置いてる店っていうのは皆無に等しいようでありまして、eBayで南無阿弥陀仏とか唱えながらbuy it nowボタンを押下するか、しらみつぶしに本邦写真機販売店をあたってゆくしかなさそうです。
(ちなみに今のところ、とある大きな町のカメラ店に1台ツァイス・イエナのビオメタール80mm付きで陳列してあるのを発見したであります、隊長。)
これはひどい状況だ。
おまけにフィルム巻いてもコマかぶり起こす持病があり、共産国製造のカメラらしくタマシイをどこかに置き忘れてきた(かもしれない)カメラであるっていうのも、講釈たれる側としてはこれまた垂涎なわけです。
とまぁグダグダくだを巻きましたが、そのうち買ってみようと思います。
自分がやってる6x6のShootingに、新たな風を吹き込みたい今日この頃なもんで。

