しんちゃーーお!
ベトナム生活四年目を迎えました、ヤマモトです!
初夏を迎え木々やお花が色づき、ハノイの街並みも色彩豊かになってきました!
こういう景色を見ると、夏も捨てたもんじゃない!と思いますよね。



今回、「地球の歩き方」にも載っていないベトナム北部のハザン省へ訪問しました。
ベトナム人向けのベトナム語ツアーに便乗しましたので、
紹介が少ないベールに包まれたハザン省の現地レポートをお届けします。

【ハザン省とは】
ハザン市はハノイから約320kmの場所に位置し、中国と隣接した地域となります。
壮大な山々、伝統的な少数民族の暮らし、それらをご覧いただけます。



▶︎赤くなっている部分がハザン省です。

一般的な観光ルートはハザン省に入り国道4C号線(QL4C)をたどり、
ハザン省にあるQuan Ba区・Yen Minh区・Dong Van区・Meo Vac区
それらを4つの山岳地区を西側から時計回りに辿っていくようになります。


▶︎Quan Ba区


▶︎Yen Minh区


▶︎Dong Van区


▶︎Meo Vac区

【1日目:おっぱい山と蕎麦の花畑、幸福の道へ-Quan ba/Yen Minh-】

朝の6時30分にはハノイを出発、お昼頃にはハザン市に到着します。
そこから続く国道4C号線を辿っていくと、だんだんと山や棚田の景観へと変化していきます。
この国道は天に近づいていくことから、「幸福の道」と呼ばれています。

どんどんと曲がりくねった山道を越えていきます。

4C号線に沿い、やがてベトナム人に有名な写真スポットである花畑にたどり着きます。
実はハザンでは蕎麦が有名で『蕎麦祭り』なるものがあるほどです。


・蕎麦のお花はハザンを代表する花で、シーズンである秋頃は「hoa tam giác mạch」と呼ばれるピンクの花畑の絶景をご覧いただけます。



私も最初この花畑がきっかけとなり、ハザンに興味を持ちました。
花畑の写真スポットはここだけじゃないのですが、ここでの撮影にはチケット料金がかかります。



・その後国道沿い一つ山を越えると、
クアンバー区「クアンバの双子山」別名「おっぱい山(Nui Doi)」へ到着します。
何段か階段を上がり「ヘヴンズゲート」と呼ばれる展望台があります。
頂上から二つの横並びの山を確認できます。



そして夕刻、イェンミン群に到着します。観光地化がそこまで進んでいないので、大きく綺麗なホテルというよりかは、ミニホテルなどの安宿が多かったです。これから続くルートへの一つの休憩ポイントとなります。少数民族が多く住む地域なので、ホームステイのプランなどもあるようです。

【2日目:石の高原で、少数民族と山岳地帯の暮らしを知る-Dong Van・Meo Vac-】

イェンミン区を出発し、中国国境に近いベトナム最北の地、カルスト台地の「ドンバン石灰岩高原」を目指します。ドンヴァンと呼ばれるモン族が住む集落から、Meo Vac(メオバック)と呼ばれる場所へ続く道のり、そしてその道中にあるMa Pi Leng峠、このルートがハザン観光での一番のメインとなります。




だんだんと岩肌の山が出てきます。





この辺りのルートはずっとこのように曲がり道が続きます
ここにも花畑があり撮影スポットになっています。




・早朝、ルンカム文化観光村(Làng văn hóa Lũng Cẩm)この地域「ドンヴァン」で主に生活している少数民族「モン族」の生活を描いた映画、「モン族の少女、パオの物語」で舞台になった、少数民族の家へ早朝訪れます。






この地域はやはり山岳地帯で、朝の空気は非常に肌寒いものでした。
家のどこかさみしげな雰囲気と周りの冷たい空気が、
容易に冬の厳しさを想像させ、同時に圧倒的な自然の強さや美しさを感じました。

そして次にメオバックを目指し山を下っていきます。
このルートで、ハザン省一番のメインである景観と出会うことができます。






・ドンバン石灰岩高原






この辺りがからどんどんと山深くなっていきます。

中国国境の北部山岳地帯のカルスト台地が作り出した絶景
石灰岩とその間に生える草木、
石山から生える蕎麦の花畑、
山肌に沿いたくましく育つトウモロコシ畑、
垣間見える、集落に住む少数民族の人たちの暮らし

ベトナムのどこの観光地でも見ることのできない、
圧倒的な自然が作り出す景観をご覧いただけます。

・マーピーレン峠
このマーピーレン峠は、最も高い山で海抜1200メートル




ベトナム人の大好きな撮影スポットもありました。
ただ入場料が必要となります。


小さなお土産屋さんがありました。ハノイ市街地に比べ圧倒的に物価が低いように感じました。

峠を越えたら、またドンバン地区の方へ折り返していきます。
ドンバンのサフィン村という場所を目指します。




・ブオン族旧家、100年近く前に建てられたこのドンバン地区に住まう少数民族を束ねたといわれる王の旧家を見学できます。中にはアヘンの保管所の部屋などもあります。


・旧家の麓にある、サフィン村の市場
・露天には、蕎麦の粉が入った、揚げバインが売られていました。
ハノイ旧市街地で食べるBanh xanより美味しかったです。

そこからさらに北、国境に面した村:ルンクー村へ足を運びます。


・ルンクー国旗掲揚のポール







この地域は他の場所に比べると平地が広く、地元の雰囲気に似ていました。
せみとひぐらしの鳴き声が夕暮れ時に非常に合い、穏やかな時間を過ごしました。


・国境
帰路の途中、国境の場所があったので立ち寄りしました。
ルンクー村は国境に面しているため、本当に本当の境目があります。こんな穏やかな土地ですが、確かにハザン省がベトナムと中国の国境紛争の地であったことを改めて思いました。

【3日目:ドンヴァン旧市街より出発、ハノイ市へ】


ドンヴァン旧市街は古い町並みがあります。


少数民族の方達が、週末の日曜市に向かうため山道を歩き街に繰り出していました。


今回の旅行では本当に少数民族の方達が非常に多く、驚きました。


途中、月面と評されている場所に立ち寄りしました
このような自然の産物が普通に景観としてそこらじゅうにあるのがハザン省です。

そしてツアーの最後にハザン省にある戦没者の共同墓地へ訪問しました。

中越戦争の終結後、中越関係は改善されず、1979年から1989年にかけて戦争を起こしています。その戦地の一つとなったのがこのハザン省でした。
1984年に3回に分けてこの地で勃発した交戦は中越国境紛争と呼ばれています。
そして、1984年に一旦は集結しましたが、軍事力の強化のため中国側はこのハザンの国境地帯にて、ベトナム相手に実戦訓練を1989年まで実施しました。
この国境戦争の参加者はほとんどが若者でした。

驚くべきことは、年代です。このツアーのドライバーの男性も、実はこの紛争で昔戦車を操縦していたということでした。写真は控えてほしい、とのことでしたので撮影していません。
先ほどの国境がより印象深い景観となりました。


今回、実は私が一番感動したことは参加したベトナム人のメンバーの方々でした。


初日、朝からiPadをずーっと片手に持っている年配の男性がいました。

日本ではこんな年配の男性がツアー中iPadをずーっといじっている姿は無いなあ、
何を検索しているのかなあ、と思っていました。



2日目、そのおじいさんがバスで突然マイクを握り、読み始めたのは詩
おじいさんはiPadに、見た景色をその場その場ですぐ詩にして書き込んでいました。
そして出来上がったらすぐにバスでマイクを握り披露しました。
年配になった時こんな素敵な趣味を持ってたら素敵だなと思いました。


いつでもどこでも一緒に行動するご夫婦
爪楊枝のしーしータイムも一緒にヤンキー座りで行っていました。

ベトナム人のツアーでは、ツアーの終了間際に一人一人コメントをすることがよくあります。
参加していた17歳の青年がコメントしました。



内容は、
豊富な知識を持ったガイド
社交的な中年の女性
険しい中を安全に案内したドライバー
同年代の参加者
日本人の参加者
それぞれ参加しているメンバーへの賛辞を述べ、

今回のツアーでの景色や歴史に非常に感動したこと、
自分もこれから日本を含めた他国への留学を希望に、
より歴史や文化への興味が高まり、勉強を深めていくことをコメントしていました。


その社交的な中年の女性は、私たち日本人参加者へ親交の歌を送ってくれました。

最後、ipadのおじいさんは詩を詠みました。


ハザンで見たこのトウモロコシの畑
この厳しい岩肌の土地でしっかりと育つ
水が少なく、険しい中でも膨大な土地に悠々と育つ
これはまさに、ベトナム人の心・姿である


このような内容でした。





そして、おじいさんがツアーの最後に有名な詩をみんなへ紹介しました。


「山のあなた」 あなたの幸せはなんですか
・詩:カール・ブッセ/上田敏 訳

幸(さいはひ)住むと人のいふ
噫(ああ)、われひとゝ尋(と)めゆきて
涙さしぐみ、かへりきぬ
山のあなたになほ遠く
幸(さいはひ)住むと人のいふ                 

山の奥へ幸せがあると聞き、
遠い場所へ幸せを探し行ったが、結局見つけられなかった
遥か遠い山の奥へ幸せがあるという


という訳だそうです。
この解釈は「どんな場所でも、幸せはすぐそばにある」という意味だそうです。
参加しているベトナム人の方たちの姿や言葉、
それらがハザンの山の風景とこの詩とリンクし私に感動を与えました。

ベトナムで、私は分け与えられること、分け与えられたものを受け取ること、それに返し与えること、許し許されることを学びました。
人に迷惑をかけないこと、礼儀正しくあることを基本とする日本では、中々体験できないことの積み重ねだったように思います。







子供たちも非常に素直でいい子たちでした。
中年の女性が、ツアーで出会った12歳の初対面の子供と親子のようにずーっと笑いあっていました。



道中立ち寄った露天では、誰からとも分からないスイカを分けてもらいました。
ある女性には、プラムや桃なども、買っては配り買っては配り、与えてもらいました。

人は人によってもたらされたことに感動を一番感じる、
そこは山であっても、街であっても、感じられるすぐそばにある幸福です。

だから人は少なからずそれをどこかで感じ知っているから、
旅行をしたら少しでもその人達の文化や歴史に触れたいのではないでしょうか。



その人達の一コマを切り取っただけかもしれませんが、この旅の景色と出会いが一つ自分に加わった旅行となりました。
それでは、皆さんもローカルに近づきベトナムで良い旅を!

以上、ヤマモトでした!

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