ワクチンは感染症の対策として知らせていますね。
子供がいれば多くのワクチンのお世話になっていませんか?![]()

ワクチンと言っても、実は
- 生ワクチン
- 不活化ワクチン
- 組み換えワクチン
- 核酸ワクチン
の4種類があります。![]()
これらの違いとメリット・デメリットについてお話させてもらいます。![]()
生ワクチンとは、ウイルスや細菌自身を弱されてから打ちます。
免疫力が高く、効果も長く続きます。![]()
ただ本物を使いますから(軽い)症状が出ることがあります。

不活化ワクチンというのは生ワクチンは危険だということで
ウイルス等をホルマリン漬けなどで殺して、それを打ちます。![]()
死んでいるウイルスや細菌ですから
症状が出ることはほとんどないのですが
つける免疫力が弱く、早く効果が消える傾向があります。![]()

そのため、最近はアジュバントといって
ワクチンと同時に打って、免疫系を刺激して
ワクチンの効果を高めるようになっています。![]()
ただ最大の欠点はウイルスを増やさなければならないのです。
ニワトリの卵でウイルスを増やし、それを取り出してホルマリンなどで
殺して使っています。
そのため、量産に限界があります。![]()
組み換えワクチンが不活化ワクチンの弱点を考えて作られました。
1970年頃からできた新しいワクチンの作り方です。
ウイルス自身を増やすのではなく、ウイルスの成分だけを人工的に作って
それを打ったらどうだろうか?![]()
これでも効果があることがわかりました。![]()

ただし、不活化ワクチンと同様に効果が薄いという欠点がありました。
ですからアジュバントと使う、あるいは接種スケジュールを工夫するなど
いろいろ方法も工夫がされています。![]()
核酸ワクチンが最新の作り方です。
ウイルスやその成分を外で増やして人に打つというのではなく
ウイルスの設計図を打つことで、
人間の体内で自分自身で作らせて、免疫系を刺激するという方法です。
・製造が比較的簡単である
・管理が比較的容易である
・流通もしやすい
というメリットがあります。![]()
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設計図というのがDNAやRNAのことですから
DNAワクチンやRNAワクチンと呼ばれています。
DNAもRNAも合わせて核酸と言います。
ですから核酸ワクチンです。
核酸ワクチンは新型コロナウイルスで
初めて人間用のワクチンとして実用化がされるのです。![]()
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これまで動物実験では上手くいってました。
人間用としてはSARSやMERSで開発がされていましたが
さまざまな理由で止められました。
それが新型コロナウイルスはSARSに似ているからと
急ピッチな開発がさらにできるのです。
早い開発はありがたいですが、
正直にいって、安全性などの考慮が十分かどうかというと
なんと言っても時間がないですから
未知の部分があることは否定できません。![]()
ですから「怖い」と言う声も聞きます。
現在打たれ始めている新型コロナのワクチンは
全部核酸ワクチンですが
これまでの不活化ワクチンや組み換えワクチンも
開発は進められています。![]()
ただ、時間がかかるので早ければ2021年の秋ごろに
登場するのが期待されています。
既存の組み換えワクチンなどは副作用などもある程度は
経験してますから、事故も起きにくいと考えられます。![]()
ワクチンを打つとしても
- 一刻も早く打つことを重視するか
- より安全なワクチンを選ぶかは
あなたの判断です。