コロナの功罪って、良いものはあったのでしょうか？
はい、ありました。
厚生労働省が発表した死因別の死亡数が、コロナで増えたと思うかもしれませんが、
2020年は前年より9,373人減ったのです。
しかも呼吸器系疾患で約1万6千人減っていました。
内訳は
- コロナ以外の肺炎が約1万2千人減
- インフルエンザが約2千人減
- コロナの死亡数が3500人程度
です。
出典：FF11計画メモ
おそらく、コロナの影響でマスク着用をみんながして、手洗いも前より念入れてしませんでしたか？
そのために、他の細菌やウイルスが流行しなかった影響と言われてます。
ただし、自殺者は2020年は750人が増えています
から、これはコロナの影響の可能性はあります。
ちなみに、2020年に一番前年より増えたのは老衰でも死亡者ですから、これは喜ぶべきことかもしれません。
あと、コロナの大きな良かった点は
在宅勤務が一斉に日本中に広がったことではないでしょうか？
そして在宅勤務をすると、
- 案外心配されたように仕事の能率が下がることより、
- むしろ通勤の時間がなくなったことで仕事は捗り、
- 家庭の会話が増えたりして
プラスの面がずいぶんとありました。
悪い点はなんと言っても、緊急事態宣言のように生活に不便を強制することではないでしょうか？
日本ではロックダウンはしてないけれど、
実態は外食と旅行と運輸の産業が壊滅的な被害を蒙りました。
それ以外の多くの産業で、多少に関わらず影響は受けました。
ではロックダウンまですれば、さらに日本の状況は改善されたのでしょうか？
あるいは反対に、緊急事態宣言をしなければ、
たいしたコロナ被害は被らずに、経済はずっと良い状態だったでしょうか？
残念ながら正解はどちらだったのかと問われても、明確な答えはありません。
身近な例としてマレーシアのコロナ対策と比較してみると
マレーシアはしょっちゅう制限が変わるのですが
- 自分で運転する時、同乗者を０人～２人（何度も変えし、地域でも異なります）
- 州をまたいで移動はいけない
- スーパーなど以外は営業中止
- 4人を超える人が集まれない（8人以上など変化があります。）
- ジムはもちろん、マンションの構内のウォーキングも禁止
など、日本より厳しく法律が決まっていて、
守らない人には罰金1万リンギット（25万円）も取られることもあります。
それで感染が抑えられたというと
感染者数は現在日本の約2倍（2000人vs1000人）、
そして人口数3,200万人ですから
日本の1/3で感染者数が2倍ということは、
実質6倍の感染者数が
これだけロックダウンをしても発生しているのですから、
それほど効果があったとは思えません。
マレーシアの感染者数と死亡者数（出典：COVID-19 TRACKER）
日本の感染者数と死亡者数（出典：COVID-19 TRACKER）
ロックダウンより緩い日本は緊急事態宣言を出していますが、
それも出さずにできるだけ平常のどおりの営業を許していたら、
10％～30％程度は感染者数は増えたかもしれないけれど、
商店やレストランの廃業や倒産がずっと少なくて、
遥かに経済は良かったと思います。
もちろん、実際にどうなるか確かなことは言えないのですが、
私個人としては
緊急事態宣言なんて出さなくても、
全体にはずっと良い状態になったと思います。
