廃市 | 地球温暖化推進委員会

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 尾道三部作で有名な大林宣彦監督作品の”廃市”と言う映画をご存知だろうか?かなり昔の事ではあるが、VHSのビデオデッキが我が家に来た頃の記憶である。主人公の男子学生が水路と言うか運河が入り組んだ独特の雰囲気の地方都市で夏休みを過ごす話だったと記憶してる。心理描写なのか何なのかよく理解できなかったがシーンごとに”キコーン”と言う効果音が随所に挿入されていたのが印象的だった。正直まだ幼かった私には薄暗くて暑苦しいイメージしかなった。何故なら劇中にエアコンがなく、蚊帳で生活している感じがした。不鮮明な記憶で恐縮だが作品の最初と最後に国鉄の駅だか路線だかの映像があった。”この街は今はもうない・・。”のコメントで締めくくられていた様な気がする。

 映画の”廃市”のモデルが福岡県柳川市であった事はもっと後になってから知った。特段の思い入れはないが、そろそろ入梅も近づいているし、ETC半額割引の終了も近い事から高速道路を使ってバイクで柳川観光に行こうと閃いた。既に九州の日差しは夏のそれであり、高速道ならまだしも市街地走行も考慮すればここは必然的にZZR400N4の翁の出番である。もはや琵琶湖一周をした我が身にとっては今やこの程度ならお庭のお散歩程度の感覚である。

 朝九時に出発、佐賀大和ICから佐賀市街地を抜け、R208を一時間程度の走行であっけなく柳川市に到着する。時計は見ていないが11時半には北原白秋記念館のそばにいた。柳川といえば鰌(どじょう)を使った柳川鍋をイメージするが柳川市とは本来関係は無く、鰻料理の方が有名らしい。
廃市のイメージで川舟が往来する運河を探す。目的地に着くと笠を被った観光客を乗せた川舟が船頭の歌声と共にゆっくりと水面を滑っていく。船頭の歌がなかなか達者で上手い。多分古い地元の歌だと思う。ゆったりまったり素朴な歌であった。勿論、伴奏無しのアカペラである。

 川舟の船頭の歌声に聞き惚れていると対岸に見覚えがある男が店舗の前をウロウロしているのが見えた。今年の3月末まで一緒に仕事をしていたO君だった。4月から移動で福岡勤務になっていた。川越しに呼びかけるとこちらに気づき、走ってやってきた。お互い”ここで何やってるんですか?”と問う。
彼は外回りの打ち合わせで柳川に来ていた。奇遇である。近況を話し合った後、彼は仕事に戻っていった。彼に柳川市ではここだけでしか手に入らない米せんべいの店”坂田屋”を教えてもらったので土産に5枚入りの袋を買った。和菓子と団子も美味しいが常温で持ち帰る事は難しい。帰宅後トースターで焼いてみた。サクサクパリパリで仄かに甘い。素朴な味でなかなか美味しい。もともとはこの地方の昔からの保存食で家庭で当たり前に作られていたらしいが今ではこの店でしか作られていない。

 昼に鰻が食べたいと思ったが観光客のバスが多くて無理だと判断して諦めた。自分なりの廃市を確認出来た気がしたので目的は達したと判断して柳川市を後にした。柳川市街地から柳川みやまICを目指し、途中からR209に乗る。久留米市を通過して鳥栖ICから高速に乗った。

 5月の紫外線をなめていたらしく、散髪したての襟足のあたりが日焼けでヒリヒリする。前回の琵琶湖一周のときより気温と日差しが厳しい。夕方5時過ぎの帰宅。次にまともにはしれるのは秋かなあ。程よく疲れた。