なんかBSで映画やってる。

【天のしずく】ってやつ。








草笛光子が良い声で

おつゆ。おつゆとは…


みたいなナレーションしてる。





私ね
おつゆ で嫌な思いしたことあるんだわ。






時は高校1年生まで遡りますよ。

場所は部活の東北大会が行われた岩手県。
某所。

宿泊していた旅館。


旅館って言っても
2時間サスペンスで殺人事件が起きちゃうような立派な感じじゃなくて。


田舎の運動部が
少ない予算で雑魚寝で雨風をしのぐような旅館で。



立派な旅館であれば
あき竹城みたいな仲居さんが朝食の1つや2つ運んで来てくれるんでしょうけど



そこはパイプ椅子と会議用の机みたいなの並べた食堂で
セルフ式で朝食貰いに行くシステムだったんです。

今思えば、
どこの社食だよ。
ってくらいのレベルで。

そんなんならバイキング形式にしたら良いのに…と、旅館経営に口出ししたい思いを精一杯おさえておりました。






そんなわけで
先輩の朝食の配膳してたんです。




自分、1年生だもんで先輩は神ですわ。

神々のご飯の準備です。





このとき運悪く、東北大会に帯同していた1年生。2人。

私を除けば、あと一人ってこと。


2人で神々の食事のお世話です。
てんやわんや。



他の学校の生徒もいたりして
準備は手こずったわけです。




そんなとき
お味噌汁が足りなかったんです。




仲居のあき竹城気分でカウンターに行って

「おつゆ2つお願いします」

って、言ったのね。

うちの神が飲まれます おつゆですよ。
神におつゆが無いなんて、それは大変な事ですよ。





そしたらカウンターの中の男がこっちをみて「は?」みたいなね。


あら、聞こえなかった?


「おつゆを2つお願いします」


ちょっと大きな声で言ってやったのよ。

さあ、どうだ。
私の声が届いただろう。



でもね、木下ほうかを縦に長くしたようなカウンターの中の男は また「は?」みたいな顔するのよ。




「おつゆを2つ!」



もうね
完全に私、声荒げてんのよ。



神々が来るまでに準備を終わらせなきゃいけないのに。
時間ないのよ。





でも 縦長の木下ほうかも負けじと「は?」みたいにしてくんの。




そしたら
一緒に行ったもう一人の子が

「味噌汁を2つお願いします」

って、言うのよ。





そしたらさ、ロング木下ほうか!

「なんだよ、おしる かよ。」

とか言うのよ。





おーしーるー






なに?
着ていたユニフォームに「秋田」って
でっかく書いてあるから
バカにしたんでしょ?



はっ。
くそ田舎の秋田の女子高生が
おつゆ だってよ。



とか、思ったんでしょ。




分かるでしょ?

分かるよね?

分かんない?

バカなのかな?

おつゆ で分かんない?

あー、じゃやっぱりバカなんだわ。

いちいち「おしる」って言い直す必要性ってあった?

なに?それとも、ここでは おつゆ って言うと呪われちゃう風習とかあんなが?

じゃあ 私は あなたに向かって
何度も言うよ 残さず言うよ のSAY YESがわりに おつゆって唱え続げでやるは。


神々に仕えついでに
おつゆ って念仏がわりにあげてやるがら
遠野のカッパにでもなって未来永劫 楽しくお暮らししたら良いんでねの?



血気盛んだった高校生の私は、かんかんに頭に来てたね。




いくら 方言が違っても
大体分かると思うのよ。



おつゆ  と  おしる くらいなら。






あれ、絶対わざとだね。
思い出すといまだに頭に来る。





草笛光子が映画で おつゆ。 って言ってるくらいだから、
やっぱり  おつゆ は秋田の田舎娘だけが使う言葉じゃなかったってことよね。




やーだ こと。
まんず なんだべ。


あの、旅館まだあるのかな。
有ったとしてもロング木下ほうか はもう居ない気がする。


なぜだか分からないけど
そんな気がするのよ。
どうしてかしらね。ふふ。











秋もどっぷり深まりましたね。

皆さま、お風邪など召しませんように。







それでは。