ワタシの家には、祖父の代に植えた沢山の花木がある。

四季折々、その花や木は私たち家族を楽しませてくれた。
祖父が他界したあとは、父が休日ごとに嬉々として庭仕事をしていた。

祖母は庭の水仙や菊などを仏壇に飾り、母はバラや牡丹、チューリップ、紫陽花などなど、玄関やリビング、キッチンに飾り愛でていた。

いま、この家には父とワタシしかいなくなってしまった。そして父は三年前から急に庭仕事に対する興味を失ってしまった。後日、それが病によるものだとわかったのだが。

そこでワタシ、三代目の庭師としてのデビューである。😅

昨年は、一年以上放置したあげく手に負える状態ではないことを悟り業者に大枚はたき、二度、草刈り、枝切りを頼んだ


そして、いま、再び庭には雑草たちが~。ぎゃあ、またかよ~。

もう業者に頼む気にはなれず、長袖、長ズボンに深く帽子をかぶり庭デビュー。這いつくばって雑草を抜いているうちに、だんだん楽しくなってきた。だいたい、ワタシはすべての庭の木、花を把握しているわけじゃないから本当に雑草かどうかも怪しい。きまぐれで抜いているのだ。


でも、抜いた雑草が袋に何袋にもなると仕事の成果がみえてがぜん嬉しくなる。

さて、隣家との境にバラがある。祖父がワタシのために植えた記念樹である。毎年ピンクの小さな可愛い花が咲く。

見ると蕾をたくさんつけて隣家側に大きく枝を伸ばそうとしている。

可哀想だが見逃せない。三代目は、非情にも枝を切り落とした。


ごめん、バラちゃん。ワタシを恨んでください。ごめん、おじいさん。隣家のオヤジは面倒なひとなのだ。


これは、一番はじめに花を咲かせるバラ。
玄関に飾っています。