vol.375
作家の宮本輝さんの自伝的小説
『流転の海』シリーズが
37年かけて昨年10月に完結
されました
一時期宮本輝さんの作品を
読み漁っていました
20年前くらいだと思います
と言う事は、わたしの人生の
どん底期の末期ぐらいです![]()
その頃にこのシリーズにも出会い
次の出版を待っては
買って読んでいたんです
『流転の海』シリーズの主人公は
宮本輝さんの父親がモデルで
松坂熊吾という大阪の闇市から
事業をスタートして
無学ではあるけれど
生きると言う事と成功することは
同じ意味くらいの貪欲さと
ものすごいエネルギーで
成功の階段を駆け上った人です
いえ、成り上がったの方が
彼にはふさわしいかな
危ない事もいっぱいやっていました
そんな彼が50歳で初めて親になり
身体の弱い息子伸仁に
不器用な愛をそそいでいきます
あまりにも長編過ぎて
登場人物が時々
「あれ、これは誰だった?」
と整理できなくなるくらいです
で、その小説でものすごく
印象に残っている場面があります
まだまだ混沌としている
戦後の大阪で
事業をしていた知り合いが
いよいよ会社が危なくなり
熊吾に借金を頼みに来ます
熊吾に対してこれまで
良い感情を持ってなかった
その経営者に熊吾は言うだけの
お金を貸してやります
「この御恩は一生忘れません!」
その経営者は涙ながらに
何度も頭を下げて帰って行きます
それを見ていた息子の伸仁は
嫌っていた父の事を
誇らしく思います
その伸仁に熊吾は言います
人に金を貸す時にはもう帰って来ん
やったと思え
そして、あの男は自分に感謝を
するだろう
だが同時に恨んでもいるはずだ
いつか自分の事業の邪魔を
しようと考えるだろう
不思議な顔をする伸仁に熊吾は
「人とはそういう物だ
お前にもいつかわかる」
そう言うのでした
あまりに長い小説過ぎて
どの部分か探し出せないので
うろ覚えの記憶からなので
細かくは違っているかも知れませんが
ニュアンスはこんな感じでした
20年前のわたしは
その部分が
ただただ恐かったんです
だけどそれがどうしてかは
わかりませんでした
でも今ならはっきりわかります
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そしてこれを書きながら
『流転の海』のストーリーを
思い出していて感じたのは
主人公の熊吾に対するわたしの
思いの大きな変化でした
当時は、なんて横暴で乱暴で
周りの人の人生まで振り回して
奥さんや息子の伸仁は
明日何が起こるかわからない
そんな毎日で可哀想に
そんな中で優しく育ってる伸仁
頑張って。。![]()
そんな事を思っていました
だけど今は熊吾の大きな愛情が
良く分かります
遅くに出来た息子だから
この子が成人するまでは絶対に
生きていよう![]()
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そう決意して
出来るだけの事を伝えておきたい
そう焦る気持ちも
今のこの子の為に、そして
自分がいなくなってもこの体の弱い
一人息子が困らないように
事業で成功しようと躍起になる
気持ちも
そしてね
その熊吾の愛情の方向性が
間違っている事も
そして晩年彼の人生は
大きく傾き始めます
松坂熊吾さんがもし今
生きているとしたら
カウンセリングで
彼の深ーい所の信じ込みを
ひっくり返したいなぁと
そう思います
同じ小説や映画を見ているのに
捉え方が全く違っている
そんな経験あなたはありませんか?
もしあったとしたら
それはあなたの方が
変化したと言う事です
だってあなたが変わると
世界が変わるんですからね
あなたは
どんな風に変わったのか
知りたいと思いませんか![]()
今日も最高の一日に![]()
自分では、もうどうにもならないと感じている方、何となく生きづらいと思っている方、
新しい視点から見てみると解決策が見えるかもしれません。
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