vol.271
父の入院している病院に行こうと
家を出たら
もう冷たい風でした
これは木枯らしでいいのかな?
気候の変化って
気付かないくらい少しずつ少しずつ
変わって行くのに
ある日突然
もう季節が変わったんだな
そう思える一日がありますよね
これって思考の現実化と
相似形なんですよ
ずっと変わらないと思っていても
行動し続けていれば
変わったと思える一瞬が必ず
やって来ます
だから変わる時は
一瞬なんです![]()
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内にある物と外にある物は
違う様で同じパターンですからね
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一時間ほど車を走らせました
病院はわたしの生まれ育った
呉市にあります
もう二十年以上も離れているのに
帰ってきたといつも
思ってしまう
大好きな懐かしい街![]()
その街で父はまだ
生きていてくれています
92歳、夏はもう迎えられません
と、言われていたのに
もうすぐ冬です
父の病室に行くと目覚めていて
少し会話も出来ました
しばらくすると父が
黒飴を欲しいと言うんです
母がまだ生きていた頃に
糖尿病の父が甘い物を
欲しがるので
長く楽しめる黒飴を母が
一つ口に
入れていたんです
だけど今の父は
鼻からの管で
栄養を摂っていて口からは長い間
何も食べていませんし
もちろん禁止されています
しばらくすると忘れるかなと
思ったけれどどうしても
欲しいようで催促をしてきます
こんな事は今まで無かったのに
わたしの脳はフル回転です![]()
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どうしよう。。
もし飴を口に入れたら血糖値は
上がるし身体にも良くない
それに喉に詰まったら窒息して
しまうかもしれない
それに何より経口摂取は
禁止されているのに![]()
だけどね結局コンビニで
黒飴を買って来ました
それは、わたしがこれまで
歯科衛生士の仕事で
関わらせて頂いた
今は亡くなられた多くの
ターミナルケアの患者さんが
最後にわずか2㏄程の氷で
大好きな味を味わって喜ばれる姿を
見せて下さったからでした
人生で経験する事って何一つ
無駄な事は無くて
パズルのように未来のわたしが
ちゃんと仕組んでいます
ただそれに気付くか気付かないか
その違いはありますけどね
父の部屋に入って
しーっと合図をして
一つ黒飴を口に入れました
飴の香りが漂うのでわたしも一つ
自分の口に入れて偽装工作です![]()
とっても嬉しそうな父の目には涙が
それを見たわたしの目にも。。
飴をそれぞれ口に入れた
そう若くはない親子が秘密を共有して
目にいっぱい涙を溜めて
向かい合っている
見ようによっては滑稽なその風景
何てことはないそんな短い時間が
わたしたちにとってはきっと
永遠に思える
時間なんじゃないかしら![]()
そんな事が不意に頭に浮かびました
そしてそれは本当に永遠なのかも
知れない
形としては消えて行くけれどね
飴を一つ舐め終わって口の中に
残ってないか確認するとすぐに
父は眠ってしまいました
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病院の帰りにスーパーに寄る
と店内では
ハロウィンのイベントを
やっています
お菓子を配る仮装した人達に
小さな子どもと親御さんが
ニコニコしながら近付いています
もしかしたらこの親子の
何組かにとっても今日のこの
何気ない日常の時間が
かけがえのない永遠の時間に
なるのかも知れない![]()
昔ハロウィンにお父さんがわたしを
優しく抱き寄せて恐がるわたしに
大丈夫だよって言って
ピエロからお菓子を貰ってくれたの
こんな風に幸せな記憶として
いつまでも鮮やかに
残り続けるのかも![]()
だから当たり前の日常が始まる
今日も
大切に生きなきゃね
本当は全ての時間がどれも
永遠の時間なのかも
知れないですけれど![]()
今日も最高の一日に![]()
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