・福岡ソフトバンクホークスの2011年シーズン前球団戦力評。
昨年は、投打共にバランスが割と良いと感じたが、戦力層が薄いと感じた。特に野手においては主力に怪我がちの選手が多く、彼らが離脱したときに補える選手が少ないと思った。実際シーズン中は破壊力不足に悩む場面も見られたが、6球団中唯一はっきりしていた勝ちパターンの厚みが更に増し、リリーフ力で勝ちを拾っていた。
・投手
10点満点で評価する。
合計して、規定人数分で割り、平均を出す。
評価に関してはこれまでの実績や年齢などを踏まえ、独断と偏見で決定する。
出場選手登録が28人。ベンチ入りが25人。ベンチ外の3人は先発として、野手16人前後、投手12人前後だろうか。投手については、今回は12人制で考えてみる。
規定人数は先発投手が6人。リリーフも6人。バックアップは規定人数を設けない。
勝ちパターンは抑えとセットアッパーのこと。抑えは試合を締めくくる役割。セットアッパーは競った試合を維持する役割。勝ちリリーフはセットアッパーに次ぐ投手。繋ぎリリーフはロングリリーフ、敗戦処理、試合維持などの雑務が役割。バックアップは支障が出たときの入れ替え要因。
先発はエース、軸ローテ、脇ローテに別れる。
エースとは年間通して投げ、二桁勝利、そして大きな貯金を期待できる投手。ここぞという試合を取る際に重要な戦力となる。数年分の実績や、精神的な影響力の発揮などを満たして初めて得られる。
軸ローテはほぼ年間通して投げることが期待でき、二桁前後の勝利を得られそうな投手。脇ローテはシーズンの半分、またはそれ以上投げることが期待でき、5勝以上、10勝未満ほどが見込めそうな投手。
・リリーフ(勝ちパターン10~8,勝ちリリーフ7~5,繋ぎリリーフ4~1)
→馬原(10点)、ファルケンボーグ(9点)、甲藤(6点)、森福(5点)、金澤(4点)、藤田(2点)
・バックアップ
→久米(3点)、藤岡(3点)、神内(3点)、大場(2点)、陽(2点)、金(2点)、小椋(1点)、高橋秀(1点)、川原(1点)
・先発(エース10~9,軸ローテ8~5,脇ローテ4~1)
→杉内(10点)、和田(9点)、ホールトン(5点)、摂津(4点)、大隣(4点)、藤岡(2点)
・バックアップ
→新垣(3点)、レルー(2点)、山田(2点)、神内(2点)、陽(2点)、大場(1点)、高橋秀(1点)、小椋(1点)
(リリーフ平均6点)
(リリーフバックアップ9人合計18点・平均2点)
(先発平均5.66点)
(先発バックアップ8人合計14点・平均1.75点)
※コメント
馬原は毎年抜群の成績。ファルケンボーグも2年続けて結果を出した。甲藤と森福が昨年に続いて結果を出せるかどうか。金澤、藤田、久米等もがんばりたい。
先発では杉内が10点満点。和田は若干もの足りず9点だが、エース格。ホールトンが一昨年浪の力を出せるか、摂津が先発でも力を発揮できるかどうか。大隣は不安定だが、ローテはある程度回せそう。谷間を埋める程度の戦力はあるが、新垣の復活が望まれる。
・投手総括
投手力は6球団の中でも上位に入りそうな陣容。先発投手の頭数が足りない点が大きな問題だが、摂津を転向させることで厚みを増した。それによってリリーフの層が薄くなったわけで、そこが心配。甲藤以下、まだ評価が定まっていない選手達が定着するのかどうか。先発に回った摂津がきちんと結果を出せるのかどうか。この摂津の先発転向が良い方に転ぶか悪い方に転ぶかの一つの分水嶺になるかもしれない。
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・野手
野手は16人体制。
セ・リーグはスタメン8人、控え8人。パ・リーグはスタメン9人、控え7人。バックアップは限度無し。
10点満点で評価する。
レギュラーとはほぼ年間通して試合に出続ける選手。
イレギュラーは出場機会が限られる選手。
点数横にはその選手のタイプを記す。繋は出塁や進塁打など繋ぎの能力を表し、打は打点能力を表す。打点能力とは主に長打などによって打点を稼ぐ力である。打線のバランスを見極めることにも使う。
・スタメン(レギュラー10~6,イレギュラー5~1)
1(遊)・川崎(10点)(繋8打2)
2(二)・本多(8点)(繋5打3)
3(左)・内川(8点)(繋3打5)
4(指)・カブレラ(8点)(繋2打6)
5(右)・多村(7点)(繋3打4)
6(三)・松田(5点)(繋1打4)
7(一)・小久保(6点)(繋2打4)
8(捕)・細川(6点)(繋2打4)
9(中)・長谷川(6点)(繋5打1)
・控え(7人)
(捕)田上(4点)、山崎(3点)
(内)オーティズ(5点)、明石(3点)、森本(3点)
(外)松中(5点)、城所(3点)
・バックアップ
→柴原(3点)、高谷(2点)、福田(2点)、江川(2点)、小斉(2点)、李(1点)、仲澤(1点)
(スタメン合計64点・平均7.11点)
(控え合計26点・平均3.71点)
(バックアップ7人合計13点・平均1.85点)
※コメント
川崎はほぼ毎年安定して良い成績。本多もあとは率を安定させたい。内川は今年の活躍次第で不動の評価になりそう。カブレラはここのところ欠場もちらほらと見られる。どの程度安定して出られるか。多村、松田は怪我を防げるかどうか。小久保は少なくとも現状維持を目指したい。長谷川は率を残せるか。控えではオーティズがスタメンでも問題ない。松中が限られた出場機会の中で結果を出せるかどうか。
・野手総括
昨年の反省からか、打点能力のある中軸選手を獲得して、野手の層はグッと厚くなった。控えにもオーティズや松中等が控えているし、誰かが怪我で抜けても対応できる。むしろ繋ぎ役がスタメンオーダーから少なくなってきている印象で、繋がりを多少心配するが、全体的には怖い打線だろう。
控えには守備や走塁に秀でた選手もいるし、全体としてのバランスは良いのではないか。
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・福岡ソフトバンクホークスの可能性
投手の問題は配置転換で、野手は大型補強でカバー。昨年の問題点を一応は補った形だ。うまくはまれば今年も優勝争いは間違いないのではないかと思う。
ただし、先発投手がなかなか育たない部分や、高齢の選手が目立つ野手など、今後に向けて改善していかなければいけない点も見られる。衰えから来る不振、引退や、FAでの流出を考えると、早めに手を打ちたい。もっとも、資金力があるから、いざとなれば大型補強で何とかなるのだが。育てようにも、隙間があまりない事情もあるし。