こんにちは。ゆゆです。
実子の5歳児を育てながら、特別養子縁組を前提として0歳の赤ちゃんを迎えました。

 

 

 

「その日」は突然やってきました。

土曜日、夫&長女チームと私で別行動。
夫と長女は夫の趣味のスポーツ観戦に、私は買い物に出ていたときに夫からLINEが来ました。


スマホ団体の○○さんから電話来た!

紹介したいお子さんがいると!

詳細は奥様も一緒のときがいいですかって聞かれたんで、帰宅後に折り返しをお願いした

「ええっ!!!驚き

 

当然ですがその日は突然来るのです。

分かってはいたもののその衝撃と言ったら。

よくドラマで見る

「ウエエッ!(嘔吐)はっ…もしかして…妊娠…!?指差し」みたいなシーンの妊婦さんの気持ちはこういう感じかもしれません。

覚悟も期待もしていてもいざそうなるとうろたえてしまうものなのですね、人間って。

 

その日私は趣味の刺繍に使う指ぬきを買いに行っていたのですが、そこからはもう頭がぽやぽやしてしまって。

棚の端から指ぬき指ぬき…と探しながら、

「指ぬき…ええ…お子さん…赤ちゃんかな…もう産まれてるのかな…まだなのかな……魂が抜けるあっ違った指ぬき指ぬき…指ぬき……男の子かな…女の子かな……魂が抜けるあっ違う違う」

とすぐに思考が散り、指ぬきひとつまともに探せないポンコツになってしまいました。

(結局指ぬきは買えず帰宅後ヨドバシで購入し、赤ちゃんのお迎えまでスタイを縫いまくりました。余談ですが。)

 

 

 

そして帰宅後に民間団体のスタッフさんからお電話をいただき、その時点で分かっている赤ちゃんの情報を教えていただきました。

まだ産まれていない赤ちゃん。

予定日は過ぎていて、いつ産まれるかわからない。
性別もわからない。
それからわかる範囲で、実親さんやご親族の持病・既往歴・遺伝性疾患の有無など。

既に少し遅い時間になっていたこともあり、

スマホ受託可能かどうか翌日までにメールでお返事をください

スマホ一度受託された場合は、出生後に障害などが分かった場合にもお断りされるなどないようにしてください

というお話で電話を置きました。

 

電話を切ってすぐ夫と顔を見合わせて、

指差し「受けるよね?」

キョロキョロ「断る理由ないよ!長女ちゃん!赤ちゃん来るよ!」

ニコニコ「エーッ!やったー!」

と即決。すぐに受け入れのお返事のメールを出し、両家の家族にも報告しました。

 

 


翌日、産まれたそうです!とメールが。
その時点では詳細はまだ不明でしたが、特に体調に問題がなければ5日後には退院してそのままスタッフさんが我が家に連れてきてくれるということでした。
(コロナ禍のため直接お迎えに行くことはできませんでした。残念。)
 

そうとなればとにかく家族と会社の上司・人事に連絡。

そして赤ちゃんグッズの用意!

長女のときのものはほとんど譲ったり処分してしまっていたので、ほぼゼロからのお仕度でした。

 

そして夕方、追加で民間団体のスタッフさんから連絡がありました。

 

メール赤ちゃんは男の子です!

メール実親さんは赤ちゃんの名づけを養親さんにお願いしたいそうです。

 

わ~男の子か~!えっ

 

お名前!!??

 

 

メールお名前は3日後の朝までにお返事ください

 

 

みっ

 

3 日 後 !!!!?????

 

 

 

 

 

名付けについては団体の方針によりますが、我が家がお世話になった団体では名付けの権利は実親さんにあります。

その方針には共感していましたし、なんとなく実親さんがつけるものと思いお名前については全く考えていなかったのです。

 

仕事の引継ぎ
お迎えの緊張
受け入れ準備
そして想定外の名付け。

さらにその後のメールで、事情があり実親さんへのお手紙と家族アルバムの修正も依頼されました。

 

危うく気絶するところでしたが、気を失っている場合ではありません。

ともかくお名前です。

何せそれだけは考える時間が実質2日ほどしかないのです。

 

神社やお寺にお願いする時間的余裕もなく、ネットで字画を検索し、いろんな方に相談しまくりました。

(お世話になった皆さま、その節はありがとうございましたっっ!!!愛

 

長女もワクワクで一緒にお名前を考えてくれ、

照れ「ひまわりくんはどうかな?」

お願い「あっ!ピカチュウもかわいいね飛び出すハート

キョロキョロ「ひまわりはだめ?じゃあブロッコリーくんはどう?」

 

不安「アッ…アッ…す、素敵だね…字画もいい…(瀕死)」

 

と時折トチ狂いそうになりながら、たくさんの方のお力を借りてなんとか期限までに素敵なお名前を提出することができました。

 

 

 

お名前を提出したら、あとはおうちの準備!

引継ぎの真っ最中でしたが無理やり有給を取って娘も一緒にお買い物に行ったり(長女も一緒にお迎えの準備をしている気持ちになってほしいなと思い産着や哺乳瓶を選んでもらいました照れ)、ママ友からお下がりを譲っていただいたり、大物のレンタルを手配したり。

隙間時間にはスタイを縫ったり、掃除をしたり、そして時々仮眠、何より長女のお世話。

長女の出産のときは切ったり裂けたりで出血が多く血圧も上がったりであまり産後の状態がよくなく、新生児期の記憶は「痛い」「辛い」「眠い」(時々「かわいい」)しかなくて。

その分も今回は万全の状態で受け入れたい!と思っていたものの、結局出生からの5日間、まともに眠れもしないままボロッボロで赤ちゃんを迎えることになってしまいました。

 

しかしともかく寝床も食料(ミルク)もある!服もオムツもある!衣食住は整った!

当日迎え入れのときは娘は同席不可だったため保育園に送り出し、不自然なくらい整って静まり返った自宅で、夫とふたりそわそわそわそわとその時を待ったのでした。


それでは、また。