こんにちは。ゆゆです。
実子の5歳児を育てながら、今年、特別養子縁組を前提として0歳の赤ちゃんを迎えました。
二人目不妊からの妊活の終わりを見据え、養子について調べてみよう!ということになった私たち夫婦。
まずは、自分たちの血縁がないお子さんを家庭に迎える選択肢について整理しました。
里子か養子か?
※以下は私個人の理解しているところです。万が一誤りがありましたらご指摘ください!
※ほかにも特徴や違いは色々ありますが、我が家の決定に関わる部分を抜粋しました
里親
- あくまで一時的に養育が困難なお子さんを預かる。
- 親権は実親さん。戸籍は変わらない。住民票上は「同居人」や「縁故者」。
- 養育に当たっては里親手当てが出る。
- 里親としての養育終了後の里子さんとの関係は、実親さんや児童相談所の方針やお子さんの環境など状況による。
普通養子縁組
- お子さんは戸籍上「養子/養女」になる。
- 実親さんにも親権が残る。
- 実親・養親双方に係る親族としての義務と権利がお子さんに残る(相続権、扶養義務など)。
- 縁組の解消もできる。
特別養子縁組
- お子さんは戸籍上「長男/長女」等嫡出子として記載される。
- 実親さんとの親子関係は法的になくなる。
- 実親さんによる養育が困難な場合に限り、家庭裁判所の審判によって認められる。
- 縁組の解消はできない(原則)。
- 通常の出産時と同じく育児休業が取得できる。
一時的・短期的な養育困難で元の家庭への復帰が見込めるのであれば、乳児院・児童養護施設での保護や里親への委託が優先。
そうでない恒久的な養育困難と判断されるケースについては、お子さんと養親との安定した親子関係を構築するためにも、お子さんの立場が不安定になる可能性がある「普通養子縁組」ではなく「特別養子縁組」が一般的であることが分かりました。
児相か民間団体か?
さて、2022年現在「特別養子縁組」でお子さんを家庭に迎えるには児童相談所か民間のあっせん団体のどちらかを通して委託を受けるのが一般的です。
- 養子縁組里親として登録する。
- 委託までの待機期間が長い(ことが多い)。
- お子さんの年齢が幅広い(最近は自治体によっては新生児の委託も増えているみたいですね)。
- 委託があるまでは、養育里親として短期の活動を行うことが多い。
- とはいえ、委託数、交流の期間や頻度、実母さんとの交流等、ありとあらゆることが自治体and/or担当者によるらしい
- 児相に比べると、新生児の委託が多い(ところが多い)。
- 性別や障害の有無は問わないことが求められる(ところが多い)。
- 設立理念や委託後の活動に違いがある。
- 一定の手数料がかかる。
手数料についてはいろんな意見をお見掛けしますが、まず手数料はお子さんの値段では断じてありません。
多くの団体は職員を抱えるNPO・医療機関等の事業者であってボランティアではないですから、研修や職員さんの人件費・交通費、実母さんの出産に係る費用等一定の経費が必要になるのは当然のことです。
委託までのプロセスを経験した今、少なくとも私がお世話になった団体では極めて妥当な額だと思えました。
内情をご存じない方の心無い物言いは、養子として育った/これから育つ方々や関係各所で日々子どもの命を守ろうと働いている方々の心を守るために断じてやめていただきたいです。
話がそれましたが、児相と民間を見比べたうえで、
- 共働きのため、急な短期の預かりなどを複数回求められると対応が難しい。
- できれば新生児~0歳のお子さんを受託し、育休を取りたい(※育休は基本的には0歳のうちしか取得できないので、少し大きいお子さんだと無給休業になります。このあたりも法整備が進めばいいのですが…)
- 育休を取得する関係もあり、待機が数年に及ぶと厳しく、ある程度委託の時期が読めたほうが対応しやすい。
- 娘(当時4歳になったばかり)より年上のお子さんの受託は考えていない。
どの民間団体にする?
さて、情報あふれるコロナ禍ですっかり「go.jp」をつけて検索することが身についていた私。
(これを付けると公的機関が出しているオフィシャルな情報に絞ってググることができます。おすすめ。)
このときも「特別養子縁組 go.jp」で検索したところ、出ました。
厚生労働省が作成している特別養子縁組制度について(厚生労働省)というページです。
こちらのページの下のほう、【6.養子縁組民間あっせん機関実態調査】の項目に、厚労省に活動許可を受けている各あっせん団体の概要と実績等の一覧表があります。
(出典:令和元年度養子縁組民間あっせん機関実態調査結果(厚生労働省))
※参照される場合は特別養子縁組制度について(厚生労働省)から最新の情報をご確認くださいね!
ちょっと文字が小さくなってしまいましたが、項目はこんな感じ。
さらに、これらの団体のほとんどがHPを開設していて、団体の活動方針や養親の条件などを公表してくださっています。
さて。
ややオタク気質があるわたくし、何かを調べるときにはとりあえずExcelで一覧化したくなります。(共感してくださる方…いますよね!?)
このときも上記厚労省サイトと各団体のHPを参照しながら、我が家にフィットする団体を検討すべくテーブルを作成しました。
情報は常にアップデートされていますのでテーブルそのものを掲載するのは控えますが、項目としては以下のような内容です。
- 団体名
- 所在地
- 実子有OKか
- 共働きOKか
- 不妊治療中OKか
- 成立件数
- 成立件数/養親希望者の申込件数
- 手数料
- 次回説明会
- 自治体の里親認定の要否
このうち、我が家の条件と希望として、
- 共働きであること(よほどのことがない限り二人とも仕事を辞める予定はない)
- 既に実子がいること
- できれば居住地(首都圏)に近いところ
- ある程度の成立件数があること。特に、養子どうしの交流が将来に渡って得られるところ
これらの点である程度の数に絞られました。
さらに、時は2020年。
初期の混乱は過ぎたとはいえ、まだまだコロナ禍の真っ只中。
団体によっては新規の養親募集活動を大きくセーブしているところもありました。
さらに別の記事でお話しした知人の先輩養親さんにもお話を聞き、これらの下調べの時点で2団体まで絞られました。
そのうちひとつの団体に問い合わせたところ、早速次回の研修を受けられることになり、最終的にこちらの団体で委託までお世話になることになります。
研修や審査の内容についてはあまり詳しくは書けませんが、審査と並行して周囲への相談や報告も始めましたので、そのあたりのお話も書いていきたいと思います。
そろそろ0歳さんがお昼寝から起きそうです。
それでは、また。