「つらいことがあっても、このときを想い出してくれれば大丈夫。そんなライブにしたい」
みたいな発言を誰かがしていた気がする。(マジで誰がどこで言ってたかor書いてたか思い出せないので情報求)
その「このとき」が僕にとっては
仙台二日目夜ダブルアンコール『7Girls War』
であり
SSAトリプルアンコール『タチアガレ!』
である。
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仙台二日目は(チケットが取れていない人も多くいるので本当に申し訳ないが)昼夜でセットの公演だったように思う。
解散への不安、自分の気持ち、我々への配慮、色んな気持ちが渦巻き、アイドルというより人間だった昼公演。
打って変わって、(カメラも入っていることもあってか)笑顔で、みんなに幸せをとの意志を感じた夜公演(まゆしぃは置いといて……)。
土曜日のフライトの歌詞のような感じである。
不安から決意に変わった気持ち。それによって夜公演では楽しさが完全に上回っていた。これが夜のWake Up, Girls!だ!
そして、完全内輪のノリができる最後の公演での最後の曲、ダブルアンコール『7 Girls War』。
ライブで一番楽しかった瞬間はいつですか?と聞かれたら、迷わず僕はこの日の『7 Girls War』から退場までを挙げる。
恐らく、HOMETOUR全33公演の中で唯一の予定調和でない曲
ルールがあるんだかないんだか分からない観客側の声援&ジャンプ。演者も自由。間奏で入るガチ恋向上(君たちいつもそんなに入れてなかったでしょ、ほんと大好き)。
でも、全員が全員、観客も演者もきっとスタッフさんも同じ方向を見ていて、唯一違うのは目の向きだけ。こんなにほほえましい戦争があってたまるか。これでは愛のぶつけあいだ。LOVE&WAR.
最終的には「悔しさに耐える時もある~」から自然発生的に演者が肩を組み始め、それにつられて観客も肩を組み始め、一緒に歌い始める。
いやいや僕らは演者じゃないんだよ。
と言いたいところだけど、あんなに気持ちのぶつけ合いをして、あんなに信頼されていたのだから、あの時あの瞬間くらいは演者であったとくらい言わせて欲しい。少なくともただの観客ではなかった。当事者だった。
7GWが終わった後、退場して(タチアガレ!インストが流れて合唱した記憶もなくはないのだけど、マジで覚えてないのでこれは円盤確認)もう、WUGが出てくることは絶対にないのに始まった「Wake Up, Girls!」コール。で、現実的に退場しないとだから程よいところで拍手で終了。出ていく際には音響照明ブース?にありがとうございましたの声。
これだよ(どれだよ)
ともかく、ツアー千秋楽なのに寂しさって感情は微塵もなくて、残ったのは圧倒的勝利の感覚。
僕はここで初めて「優勝!」って言ってるオタクの感情がきちんと理解できた気がした。
これが優勝か。
さて、話は少し飛んで2019.3.8のSSAへ。毎週ライブだったから一週間空くと変な感覚だったので"少し飛んで"
一曲目は始まりの曲『タチアガレ!』(衣装制服)
最期の曲も始まりの曲『タチアガレ!』(衣装Polaris)
ここでの感覚は前述の『7 Girls War』とは異なると考えている。勝利だけでなく、救われたという感じだった。
最初で最後のWUG単独SSA。はじめてWUGのライブ来た人~?の問にあがる少なくないペンライトの数。僕も二人WUGほとんど知らなかった友人を多少予習させて、ライブ初参加をさせた。(させた)
そんな中での初っ端制服『タチアガレ!』
ワグナーには特別な意味があるが、アニメ・映画を見ていなければ、新規の人からしてみればOP映像からの流れをくんだただの粋な演出である。
この曲はやるらしいと聞いて、あえてこんな書き方をするが、形の上だけでコールを覚えて、周りのワグナーに合わせてコールを打つ。打たされる。そんな『タチアガレ!』であったと僕は思う。
ワグナー側としても、恐らくWUGちゃんとしても、この『タチアガレ!』では終われない。
6年間を全てぶつけるセトリだった。
そんなセトリだったからこそ
新規のオタクでもWUGの歴史と背景の最低限のエッセンスを知ることができた。
一度WUGから他界したオタクも、他界した後から今までのWUGの歩みを知ることができた。
HOMETOURで今のWUGを見続けたオタクもツアーの記憶を鮮やかによみがえらせることができた(僕はSHIFTで「あ゛ぁぁ」って言いながら記憶がフラッシュバックしました)。
そんな状態での『タチアガレ!』
一度やっているから初めて聴く人はいない。
会場の全員がWUGの歴史、メンバーの個性・関係性、『タチアガレ!』という曲を知った上でのトリプルアンコール(え、というかトリプルアンコールって何ですか?)は『Wake Up, Girls!』というユニットを伝説にした。
義務感でも、最後だからの同情でもなく、入れたいから入れるし全員が自然と入れられるコール、最高潮に達する会場全体の熱量。
視界の端で盛り上がってたWUG初心者の友人を見て、ステージ上で好き放題してるWUGちゃんを見て、会場を埋め尽くすペンライトを見て、勝利と同時に、新規のオタクも他界したオタクもHOMETOURで今のWUGを見続けたオタクも、きっと会場内にいたであろう大田邦良さんも、ステージ上のWUGちゃんも、スタッフさんも、何もかもすべてが救われたと感じた。きっと三つの幸せ全てが満たされていた。
うまく言えないけど、WUG、アイドルを超えてたよ……。
ありがとう。
(画像は https://aniverse-mag.com/archives/22040 より)
さて、日は変わって2019.3.9である。
Twitterのトレンドがザクの日とかミクの日とかになってて少し寂しいが、WUGを知っている人以外にとってみれば、昨日はなんの変哲もない日で平日だったのだからしょうがない。
心のどこかにぽっかりと穴があいてしまったようにも感じるけどしょうがない。
しょうがないけど僕たちはこれからもこの世界で生きていかないといけない。人生第二章のスタートだ。
でも、一人では生きていくことが難しい時があるから、そんな時僕はあのときの『7 Girls War』と『タチアガレ!』を想い出すんだろう。
だって 君がそばにいるから 勇気出して一歩踏み出す
君と共に my only one.
うん、きっと大丈夫だ。
えっと、多分大丈夫なんですけど、確実に大丈夫になりたいので、ライブ音源を販売してください……。WUGにCD音源では満足できない体にされたんです……。
ライブBDの特典でもいいんです。よろしくお願いします。