1年半ほど前,息子が保育園の年長組に所属していたとき,担任の先生から「○○君って,自分から何かしたいとか,やろうとかすることってありますか?」と聞かれました。

 

その時,すごく「ドキッ」としたのを思い出します。

 

それは,見て見ぬ振りをしていたことだから。

息子は周りのお友達と比べて発達が遅いなぁとは思っていたものの,どこかでそうではないと信じたかったから。

 

このときは,人と比べるのは良くないとか,息子は息子らしくとか,就学前は伸び伸びと過ごさせようとか,色々言い訳を付け,今思えば与えてあげられる経験をさせてあげられていなかった。

 

本当に申し訳ないことをしました。

 

もちろん,保育園の先生は息子のことを思って言ってくれたことです。

でも,その時の私は,それを親である自分への「責め」のように捉えてしまっていました。

(これは私の認識の仕方の問題です。)

 

当時は「息子としっかり向き合えていない」と自分ではよく表現していましたが,出来ていない自分がもどかしくて,でも出来ていない自分を正当化しようとしていて,それをずばり言い当てられた気がして,焦りを隠せませんでした。

当然のことながら,保育園の先生はそんなつもりじゃないので,私の焦りに逆にびっくりしていたと思います。

 

今思えば,私自身の焦りの原因は単純なことだったような気がします。

 

それは,私に「投資」という感覚が欠落していたこと。

教育に関してはとりわけ…

 

投資と浪費に違いを分かっていなかったために,子どもたちの学ぶ機会を奪ってしまっていました。

 

私は教育にかかる費用を,全て短期的なコスパで考えてしまっていました。

もちろん,コスパは大事です。

でも,どこにゴールを置くかによって,コスパの概念は変わってきます。

 

今までの私は,ゴールが手前すぎました。

 

大事なのは,それが長期的に投資になるかどうかということを考えて行動を選択すること。

そうすることで,世の中が良くなる可能性があるのなら,それは立派な投資。

 

だから,子育て自体が投資なのです。

 

その感覚が足りませんでした。

 

でも…子供に沢山のことを経験させてあげようと思えば,当然費用もかかってきます。

中にはやらせていて「これ,意味有るのかな?」と思ってしまう習い事もあるでしょう。

(私もよく思っています!笑)

 

ただ,はっきり言えるのは,自分の経験上全てが必然になってきます。

だから,一時的に意味のないように感じてしまっても,それは間違い。

だから可能な限り色んなことを経験させてあげたいです。

 

家庭の事情で変わってくるとは思いますが,我が家の場合は,息子が就学してからは,子どもたちの教育に関する資金に対する優先順位をかなりあげて,生活するようになりました。

 

子供の性格にもよるかと思いますが,うちの息子の場合,

自発的に努力する力を引き出してあげるには,積極的投資が必要だという結論に至りました。

 

特にこの半年間で集中的にいろいろやって見て,息子にも好きなこととそうでないことがはっきりしてきました。

 

習い事の中では,息子が今一番好きなのは,スキー。

スキー自体は5歳から始めていましたが,今はランチの時間を削ってでも滑りたいというほど。

それは,色んな斜面を滑りたいから。そしてうまくなりたいから。まさに自発的に努力しているという感じです。

レッスン中に先生のお話を聞いていない等,課題は多いですが,彼なりに自発的に楽しんでくれているので,とても喜ばしいことです。

 

 

逆に,全く努力できない(笑)のが,オンライン英会話。

出来ればやりたくないようで,週3の25分レッスンの時間が憂鬱だというのが,ひしひしと伝わってきます。

上の空のことも多く,あまり身になっていないように感じることも多々。

レッスンをしてくださる先生にも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 

私や夫がやる気を促す声掛けをしたり,怒ったりしながら(だめだと思いつつ…)続けていますが,「これ,今やっても意味ないのかな…。お金も時間ももったいないかな。」と頻繁に感じる始末。

 

息子の場合,スキーと英語の違いは,「なぜやるのか,なぜ学ぶのか」を定義できているか否かなのでは,と書きながら思い直しました。

 

スキーの場合は,明確です。

大前提として,雪山でかっこよく滑りたいという思いがあるから。

 

「レッスンでテストに合格し,スキーで上級クラスに所属できるようになれば,スノーボードをしよう。」

シーズン頭に,家族でそういう約束をしました。

昨シーズンから,スノーボードをする父親(+おまけの私)の姿を見てなのか,自らやりたいと言い続けているので,みんなで目標を考えました。

結果論ですが,このスノーボードへの思いが,彼のちょうどよい中期目標になっています。

 

英語の場合は,「なぜ,英語を学ぶのか」を私自身が明確に定義できておらず,彼に伝える以前に問題があると反省。なので,今はとりあえず英語に触れされるためにやっているという感じです。

でも,そろそろこのステージからは脱却しなれけば,この投資が意味のないものになりそうです。

だから,まずは私が「なぜ英語を学ぶのか」をしっかりと伝えられるようになるのが優先事項。

 

このことについては,次の記事で書いてみたいと思います。

 

しっかり根底の「なぜその学びに投資するのか」を明確にしてあげることが,子供でも大人でも大事なことだと改めて痛感した次第です。