昔から「道徳」は学校の授業科目として存在していましたが,特に私みたいな子育て世代の人間は,この「道徳」を実務とはかけ離れた,おまけ的な科目として位置づけていた人は多かったのではないかなぁと思います。

(少なくとも私は重要科目以外のものと認識していました。)

もちろん道徳の時間に何を学んだのか,覚えていません…

 

小学校学生指導要領は文科省のHPで確認できます。教科ごとに解説がされており,「特別の教科 道徳編」(平成29年告示版)がこちらです。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_012.pdf

 

実は,道徳が正式な教科という位置づけになり,検定教科書の使用が決定されたのが平成27年のことで,全面実施となったのが平成30年4月1日からなので,ごくごく最近の話なのです。

私も初めて知りました。

 

実際に息子が使っている教科書は光村図書から出版されているものですが,こちらは平成31年3月に初版が出されたばかりのもの。出来たてほやほやです。

「人としての在り方」をじっくり考えさせられる内容になっています。

 

ご存知の方も多いかと思いますが,教科書の出版社のHPを見ると,子どもたちがどのような方向性で教材を使って学習を進めているのか,知ることができます。

(私は,これも今回知りました。)

息子の学校で採用されている光村図書のHPを見てみると,教材ごとに参考サイトがリンクされていたり,年間指導計画を見たりすることができます。

https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/s_dotoku/material/1nen.html

 

息子の入学当初は,教科としての道徳まで頭が回っておらず,軽視してしまっていましたが,一通り読ませてもらってその充実した内容に感動し,今では毎日の音読に取り入れているくらいです。

 

道徳って,生きる上での基本的な考え方が沢山つまっていると思いますが,いざ子供に伝えようと思うと難しい…

 

家族としてのポリシーや個人的な信念は伝えられるとは思いますが,それがうまく伝えられなかったり,少しでもずれて伝わってしまったりしたら,大変です。

 

だから,多くの専門家によって検定された道徳の教科書を1つの軸の教材として,家族全員で考える機会を作るっていうのは,とっても良い方法だと思います。

 

特に小学校低学年の子供がいる家庭は,道徳を家庭学習の中でも重要な項目として位置づけをしても良いのではないか?とまで感じている今日この頃です。

 

「人としての在り方」という答えのない問を一緒に考えるのは面白いですが,大人でもなかなか上手に意見を伝えられなかったりするので,親である私達のほうが勉強になっているのかもしれません。

 

素晴らしい教材と,それを補填してくれるウェブサイトがあるのならば,それを活用しない手はないと思います。

 

家族で道徳心を育てる,お勧めです!