四十九日の法要を済ませました。

もうお空に行ってしまったのかなぁ。

まだそばにいてくれるよね。

菩提寺がないので、葬儀の時にお世話になったお坊さんに今回もお願いしました。

とても良い方で、私の身体や気持ちを心配してお声をかけて下さった。

私がひとりになってしまったことを心配して下さっているのだと思う。


法要後、会食の席で姉と兄に宣言しました。

「悪いけど、私は先に逝かせてもらうからね」と。

たとえ早期発見の癌が見つかっても、治療はしないと。

兄は「おいおい、順番を守ってもらわないと」と言い、

姉は「早期なら治療しようよ」と言うけど、「この先、娘の成人式とか、結婚式とか、孫を抱くことも無いのに、長生きなんてしたくない」「告知されたら、『ありがとうございます。あとどれくらいですか?』って聞くわ」と半分笑いながら返しました。

命尽きるまで、何とか踏ん張ります。

娘のところに逝きたいと思うけど、私が自ら命を絶つようなことをすれば、一番悲しいのは娘だと思うから。

娘に“自分のせいでお母さんも”と思わせて、苦しめることだけはできない。


本当に泣き喚くことは少なくなりました。

毎日泣きますが、娘を想い、ただ静かに涙が流れます。

苦しくなりそうな時は、それを避けるようにしている感じです。

数日後に仕事復帰予定です。

娘はいつも心の中に居るし、見守ってくれている。

自由にお空と私のそばを行ったり来たりするのじゃないかな。


今夜は兄夫婦と姪が泊まるので、いつものソファーではなく、娘のベッドです。

でも、寝つけそうにありません。

私が最後に見たのは、朝ベッドに横になっている姿でした。

娘のそばに行き、仕事に行くこと、ご飯は昨日のカレーを温めて食べて欲しいこと、うさぎくんの朝ごはんはあげたことを伝えました。

娘は壁の方を向いて横になっていたので、後ろ姿です。

そしてそのままの姿勢で「わかった〜」と答えました。

いつもと変わらない朝だと、これが最後になるとは思いませんでした。

本当に本当に、素直で純粋で優しい娘でした。

そして、頭の良い娘でした。

自分が亡くなった後、私が困らないように携帯のメモに色々残してくれていました。

自分が見つかった時、すぐに私に連絡が来るように、携帯のロック画面に自分の名前、私の名前、私の勤務先名が表示されるようにしていました。

警察署でその画面を見せられた時、娘の覚悟とともに「頭良いなぁ」と思いました。


お母さんはあなたが考えて出した結論だから、尊重するよ。

病気になってから、辛いことばっかりだったね。

今は病気も無く、苦しみも無い、温かな世界に居るんだよね。

お母さんも必ず逝くから、待っててね。

それまで、見守っていてね。

大好きだよ。