サウスバウンド 上 (角川文庫)/KADOKAWA / 角川書店
- サウスバウンド 下 (角川文庫)/KADOKAWA / 角川書店
大好きな奥田作品ですね。
元過激派の父・一郎は、仕事はしない、学校に怒鳴り込みにくる、担任の新卒女性教師をノイローゼ寸前まで追い込むなどとんでもない親だ.
その息子二郎は男子ならつい自分と重なり合う人も多いような、よくいがちな小学6年生。
数々のトラブルに巻き込まれていきながら、最後は父の一言だけで、生まれ育った東京を離れ西表島に移り住む事に。
・・・
といった感じなんだけど、小6男子に起きるヤンキーとのトラブル、そして好奇心旺盛な時期によくあるスケベパワー、そして親戚の家で出されたスペアリブを、人の分まで食べてしまう食欲にはなんとなく身に覚えがあります(笑)。
その一方、偏った思想を持ち、いつでもどこでも我が道を行く父の姿には共感出来る事はなく、ただただ嫌悪感を覚えるだけでした。
しかし、西表島での生活が始まると、その父親がなんだか頼もしく見え、最悪に思えた家族の姿にも変化が見られます。
大好きな奥田作品の中でも、特に好きな作品となりました。
これ、映画かもされてたんですね。どうなんだろ?
と、いう事で、この作品も電子書籍Kindleで読みましたよ~!
それではみなさんまた明日。