アプラクサスの飛翔

アプラクサスの飛翔

鳥は卵の中から抜け出ようと戦う
卵は世界だ
生まれようと欲するものは、
一つの世界を破壊しなければならない
鳥は神に向かって飛ぶ
神の名はアプラクサスという

ーヘッセ「デミアン」より

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鶏が先か、卵が先か。

この古からの問いに答えがあるとするならば、

鶏も卵も同じ時に起きている。


ヴァイィィィィィィィィィィィィ

時の始まりを告げる鐘の音に身を震わせて、

一つのわたし、一つだったわたしたちは、

こう生きよう!

と、全てを決めてこの空間世界にやってきた。

誰が先でも後でもなく、同じ時に同じ望みを宣言し、

内へと放たれた願いは、どこまでも外へと広がった。


身近な人との会話で、

たがいの言葉が一つに重なる時、

つく溜め息が和音となる時、

時の始まりの記憶が蘇る。