もともと病気がちだった母が喘息と診断されたのは今から12年程前、60才の時でした。それから9年後、チャーグストラウス症候群(アレルギー性肉芽腫性血管炎)を発症しました。初めて耳にした病名に戸惑いと不安を感じながら母の闘病生活が始まりました。最初の入院は3ヶ月でした。始めの2ヶ月はほとんど寝たきりの状態でしたが、退院後の生活に向けてあとの1ヶ月はリハビリに励んでいました。私は入院中はもちろん、退院後も時間が許す限り母と過ごしました。…ところが、母が発症して一年後、私の体調に異変が起きました。介護うつ病と診断されました。ショックでした。実母の介護が原因で私が心の病を患うなんて自分自身が情けなくなりましたが、幸いなことに周りの人たちの理解と協力に支えられ、今こうして私は日常生活に支障なく過ごしています。
母は外出の際には車椅子を使用していましたが、通院時には杖を使い、介護タクシーを利用し、付き添い無しで外出するまでになりました。
症例の少ない病気を患ってしまったけど…それでも、こんな平穏な生活はまだまだずっと続くと思っていました。
10月29日(月)の朝、母から電話が来ました。
『ちょっと動悸がするから介護タクシーで病院へ行ってくるね。帰ったら連絡するから。』
母から電話が来たのは午後2時過ぎでした。
『なんだかね…入院になっちゃったの。入院荷物、持って来てくれる。』
今までも点滴治療やリハビリ治療のために入退院を繰り返していたので、その時は母も私もその後起こる事の重大さなど予想もしていませんでした。