オンライン 20091210-2 | ぼくらの鳴きごえ

オンライン 20091210-2

フットのオンライン、後半です。

今まで語られることの無かったM-1の話が聞けました!



【芸人プライス】

2丁拳銃・修士さんが落札したマイケルジャクソンのロンドン公演限定Tシャツが届きました。


後:後輩のやったら開けるんですけど、いかんせん 修士っ子 の僕としては、できないです笑

の:小堀っ子の僕もできないです笑

後:ちゃうやん!俺、おまえが小堀さんとしゃべってんの見たことないわ!

の:しゃべったことぐらいあるわ。

後:おまえが芸人としゃべってんの見たことない。


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ゲストはM-1決勝進出が決まったパンクブーブー!


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後:やったね!優勝大事よ。大事やけどここ入るって、ものスゴ凄いことやん。

の:そう。そうですね。ファイナリストになるというだけでも。

後:率直にどうですか?


発表があったとき、クールにキメるつもりだった黒瀬さんは2時間大号泣。

記者会見も場慣れした後輩たちの中で、ガチガチに緊張したパンクブーブー。


フットがこれまでM-1の裏側みたいな話をしてるのを、ほとんど聞いたことがなかったのですが、

M-1に向けてどういう風に仕上げていったのか、ネタ中にどんなことを考えているのか、

2回目獲りに行った2006年のことなど、パンクブーブーを励ましたりしながら話していました。

めちゃくちゃカッコ良かったです( ´艸`)



後:ほんま楽しみですよ。当然そやろけど、もうなにやるかは決まってんの?

パ:はい、一応決まってます。

後:もう例えばルミネとかでは出さへんの?

黒瀬:いや、ルミネとかでは出しながら回数をとにかく重ねて重ねて。

佐藤:やり慣れとかないとたぶんめちゃめちゃ緊張すると思うんで。頭トンでもベラベラしゃべれるようにしとこうと。


後:なるほど。

黒:え?どうでした?

後:俺らは、近づいたら出せへんかったな。

の:そやったかなぁ。

佐:これがチャンプか・・・・・。

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後:逆に新鮮味が多少ないと、

の:うん、そやなぁ。

後:「よしっ!!!パンチ!」ってなれへんねん。

の:その時点で飽きてもうてたらアカンしみたいな。

後:そそそそ。

の:だから、ちょっとやっとこかとか、しばらくやらんといて、とか。

後:どっかの営業でちょっと遠く行ったときに、1回やっとこか、とか。

パ:わぁ、かっこいいー。


後:絶対今日のこの舞台はウケる。っていうときにやんねん。じゃないと自分らのそのネタの印象が悪なんねん。

の:イメージがね。

佐:その絶対にウケるっていうときが無いんです。


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の:今日は軽いなというか、ようウケるなっていう。

後:あんねん、あんねん。客席見に行って、今日はどこのコンビもウケてるっていうときに出して、そのネタの印象を自分らで良くすんねん。

パ:おおおおおおおお

の:そこでスベッたらえらいイメージ悪なる。

後:ドえらいことなる。そんなんやったなぁ。


黒:ポンってなりませんでした?なんか真っ白に?

後:ポンなぁ。

の:ポンはならなかったけど、さすがに1回目のときは、途中で「あれ?これなにやってんねやろ?」みたいなことはなったなぁ。

後:うん。

の:なんかめっちゃスベッてるやんて途中で気付いたりして笑

後:そうやな。

の:ネタ中に。

パ:えええええ


黒:僕、上手なんで

の:あああ

後:そうそう。

黒:兄さん、

後:俺はもうずっと見えてるもん、審査員が。

黒:兄さんですよね。ドヤ顔してたの、兄さんですよね。

後:wwwwwwww


黒:俺、スゲエなと思って、あんな名だたる人にドヤ顔するって!!!

の:ひとボケするたびに「どうでっか?」みたいにこう審査員の方見て。

後:ちゃうやん!ちゃうやん!ドヤ顔した訳ちゃうねん。確認してまうねん。

黒:ウケてるかどうかをですか?

後:そう。見てまうねん。「なんとかで」「なんでやねん!」(じーっと見る)


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の:笑てるかなって。

後:そう。見てまうねん。

佐:その余裕がないですって!

の:だから、僕の立ち位置は見えへん方なんで、言うたら背を向けてる側ですから気楽なんですよ。

  ここの(審査員)反応なんかできるだけ目に入らん方がいいじゃないですか。

パ:絶対そうです!

の:だって、プロの芸人さんやから、どんだけええネタやと思っても、こうやって(俯いて)見はったりするし、

  笑うとこは笑ろてはったりするけど、それが目に入ったら嫌やん。なんかこんな(難しい)顔してるのとか。

黒:無理です、無理です。

の:ね。1秒でも目にしたくないから、わざと見いひんというか自然とこう(斜め前方)集中してますよ。

  だから、立ち位置的にはこっちの方が楽ですね。

佐:そうです。


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黒:どうしょっかって思って俺、もう。

後:いや、大丈夫でしょ。

の:だってね、僕らのときってね、全国ネットでそんなネタ番組するってそんな無かったし、言うたらレッドカーペットとか、

後:そうそう。出てるやん。

の:こっち(上手)に名だたる人、芸人さんではないけど、色んな人いて、今田さんがいてっていうとこでやってるから、そこはもうだいぶ楽なんちゃうかな。

後:そうそうそうそう。なかったもんな俺らんとき。


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レッドカーペットは1分でやり逃げができる、M-1とは違うと不安がるパンクブーブーに、フットからもう一押し。


後:普段通りできたら全然大丈夫でしょ。

パ:やれればですけどね・・・・。

佐:だってもう今から緊張して、最近の舞台スベるスベる。

黒:袖に芸人も「ああ?M-1のやつ?じゃ見よっかなー」みたいな、ガッチガッチで。

後:普段通りできたら、大丈夫ですよ。

黒:緊張してもう怖いんですよ。


後:2回目の優勝狙いに行った僕らのとき、岩尾くんはもうむちゃくちゃでしたけどね。

パ:・・・・ええ?

の:あああ。

後:「イケよ」って言うたら、もう岩尾くん、うわああって、あの居酒屋さんのすげえテンション高いネタやってんけど、

パ:ああ、はいはい。

後:岩尾くん、もうなに言うてるか全然わからなかったです。

(爆笑)

の:・・・・・・・(苦笑)


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後:やっぱ普段通りできてないんです、そこは。

の:うーん。そんときはガッとやってるつもりだけやったけど、後々聞いたらそうらしい。

後:僕、聞いてて「こいつどないしたんやろ」思いましたもん。なに言うてるか全然わかれへん。

の:前半がもう全然やみたいで始まったからね。空気が。

後:そう、いつも通りできるだけでも、やっぱり。

パ:はああ。


の:今までこうウケて来たネタやったから、僕らも最初の方とか出たときに、「あれ?出だしあんまりや」っていうときあったけど、このまま行ってたら、

後:ええねん。

の:あれが絶対この後くるからっていうのがあるから。

後:(ウケるくだりが)待ってるから。


後:だからM-1だけに絞ってぐああっとやってるときは、そんなん全然ブレへんねん。

パ:・・・・・・・。

後:2回目のときって漫才ばっかりやってなかったから、こうちょっと何かが狂ったら、ヤバイヤバイってなってくんねん。

パ:あああああ。

黒:そういうことですか・・・・。


の:そうやね。ほんで、言うたら予選で1位でしか最終決戦に行ったことしかなかったから、

後:そうそうそうそうそう。

の:こう言うたら、2位に着けての最終決戦、初めてやったから、そういうやっぱりメンタルの違いとか出てくるけれども。

後:でも、ずっとやってたとき最初の頃は、そんなん全然関係ないもん。全然大丈夫、OK、OK。

の:うん。「この後ウケるし」みたいな。

後:「ウケるし」

の:この後ウケるしで、3分半ぐらい行ってるかも知らんけどな。

(爆笑)

の:でもブレたらアカン。3分50秒でドーン!!!と来るかも知らんからな。

後:結局そうやと思うで。ほんまに。

佐:ちょっとこの話あとでDVDでもらえないですか?

後:こんな話初めてですよ。2回目にM-1のとき、こやったって言うのはね。



オークションがどうでも良くなるくらい濃い話でした。

2006年のM-1の数日後、ラジオの生放送を淡々とこなすのを聞いていて、

本当はどんな風に思っているのか、ずっと知りたいと思っていました。


あのときフットらしさがどこかへ行ってしまっていて、

チュートリアルは文句なしの優勝だと確信しました。

それ以降、未だに録画を1度も見れずにいたのですが、

百戦錬磨のフットボールアワーでも、舞い上がってしまった一戦だったことが分かりました。


「普段通りできたら大丈夫」と繰り返した後藤さんの言葉や、

「3分50秒までウケなくてても、ブレたらアカン」というのんちゃんの言葉。

たった4分という、凝縮された時間に賭ける芸人さんてやっぱりカッコイイ。

今年もM-1を観るのが楽しみになってきました(≧▽≦)



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