ドレキグラム'09 大阪公演 レポと感想
昨日でドレキグラム’09東京公演も終わりました。
先週見終えたとき、フットを賞賛したい気持ちでいっぱいになりました。
以下、ネタバレしてます
DVDは12月9日発売。
内容を知りたくない方は、スクロールしないでください<(_ _*)>
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【開演前】
夏休みとあってか親子連れもちらほら見えた。
もちろん女性同士がいちばん多いが、カップル、男性の姿も多かった。
【オープニングコント】
後藤さんが舞台に布団を敷いて寝ている。
蚊の鳴き声に起きる後藤さん。
姿は見せないが、鳴き声の正体はのんちゃん。
「ブーーーーーン はぁ ブーーーーーーーン」息継ぎが激しい蚊。
【バスガイド】
バスガイド役ののんちゃんと運転手役の後藤さん。
中学生の修学旅行。
「ガイドさん、彼氏はいるんですか~?」とからかわれ、「いません!」と答えるバスガイド。
暗転して、ベッドの上のバスガイドと運転手。
「なんで彼氏いません言うたんや!」とスネる運転手。
痴話喧嘩が始まる。
見てる方が恥かしくなるバカップル。
【アルプスの少女ハイ爺】
白髪まじりのヅラにメガネ、ハイジの服ののんちゃん。「アハハハハハ」とスキップと声はハイジ。
おじいさん役の後藤さん。舞台にはおじいさんが二人。
声は可愛いアテレコと、のんちゃん得意の女の子の動き。
可愛らしいハイジの中身の爺が見せるギャップ。
【命のホットライン】
自殺の名所に佇む男、後藤さん。
看板の命のホットラインに電話をかける。
出てきたのはペンションのオーナー風の男、のんちゃん。
誠実に説得しようとするが、邪魔が入り何度も中断する。
その度に流れる「保留音」
妙なダサイ曲に合わせたメッセージをのんちゃんが歌っている。
曲も詞もオチも見事な上に後藤さんの演技力。
暗いテーマを単にブラックにするだけでない、自分の中では今回の最高傑作。
【飼育員】
飲み屋にやってきた動物園の飼育員の二人。
ホステス役の諸岡立身さん。
飼育してる動物で競い合う男たち。
ありがちな態度をとるホステスも過剰ではなく、
焦点はのんちゃんの小さい男っぷり。
【肉じゃが】
アパートの一室に住む男、後藤さん。
階下の住人の女性のんちゃんが、「肉じゃが良かったらどうぞ」と持ってきたのは空っぽのおなべ。
ちょっとサイコっぽいストーリー。
変人をやらせたらのんちゃん。フットはこういうのも好きとわかる内容。
【メッセージソング】
SOS Tシャツを着たのんちゃんと、ギターを持つ後藤さん。
オリジナルネタもあり。
さすがにいちばん盛り上がった。
言葉遊びだけでは終わらないオチに改めて圧倒される。
【心霊写真】
心霊研究家の先生がのんちゃん。解説を聞く後藤さん。
心霊写真というより、先生の日常が暴かれる。
がっつり下ネタ。後藤さんがテレビでは言えない単語を発していた。
ライブでしかできないことを、楽しんでいるかのよう。
【金の斧銀の斧】
木こり役の後藤さん、池に棲む神様のんちゃん。
正直者の木こりにご褒美をあげるうちに神様が・・・。
前半は後藤さんがゆるいボケ、のんちゃんが話を引っ張っていく。
後半はVシネマ風な展開。
後藤さんは後藤さんらしく、のんちゃんはあくまでのんちゃんらしく。
【エンディングトーク】
後藤さん「来年もやりましょうかね。ここにいる人全員来てください。そして友達連れてきてください。」
のんちゃん「もっと早よソールドアウトとかしてや~~」(笑)
今のフットボールアワーの笑いが凝縮された作品が8つ。
'08では「人魚」がブリッジ的コントで、今年はVTRもなく暗転して音が流れるのみ。
でも、今見終えたコントの満足感と、次への期待でまったくダレる暇はなかった。
ひとつひとつの作品のクオリティが高いとブリッジは必要ないのだと思った。
VTRもなければシンプルな作りのセット、エンディングトークもあっさり短め。
それでも不満は一切なく、充足感、満足感のみ。
シンプルで潔いからこそ十二分にコントを堪能できた気がした。
ラストの金の斧銀の斧。前半では今までとは少し違う形が見れた。
「坂東英二」あたりから、漫才も少し形を変えてきている。
進化するフットをこれからも見届けたい。