(※フェイク込みです)
早いもので、2年生最後の参観日。
3時間目が支援級の参観、5時間目が交流級の参観。
息子みたいに普段交流級で過ごすことが多い子も、このときは支援級に戻って、支援級の全員で授業を受ける。
算数だった。
前半は、みんな一緒の授業、
後半は個別学習。
息子はもともと数字が好き。
特に問題なく、指名されれば答えつつ、全体授業をこなす。
支援級の子たちは、昔の支援級と違って、何が問題なのかパッと見分からないような子ばかり。
4年生の女の子で、口が達者な子がいる。
お世話好きで、普段から息子にあれこれ世話を焼いてくれる子。
エプロンの紐を結んでくれたり、あれこれ細やかに気がついて、息子を手伝ってくれる。
私ともよく話すし、一見なにも問題なさそうな子。
その子が、「20+6」ができない。
指名されて、すごく考え込む。
先生が助け舟を出して、黒板に筆算を書く。
20
+ 6
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「0+6=?」→「えーっと、6」
「そうだね、で、2はそのまま下ろしてきて、答えは?」
ようやく「26」と分かる。
支援級の子たちの事情は、よく分からないんだけど、息子が小学校に入って丸2年、
なんとなく、少しずつ分かることも出てきた。
その女の子の家は、3人兄弟、その子の下に2人。
でも本当は、上にもうひとり、お兄ちゃんがいた。
亡くなったそう。
そこから家族にひずみが出てきたみたい。
お母さんが病気っぽくなって、その子たち兄弟も、それぞれ情緒に何か抱えているように見える。
4人兄弟のひとりが亡くなる。
どういう事情か分からないけど、この家族一人ひとりに、ものすごい重みがのしかかったことだろう。
・・・
息子はいつも元気で、嫌がりつつも学校に行けて、
あれこれありながらも家族3人仲良く暮らしている。
そんなことが当たり前じゃないんだ。
毎回、見ると「可愛そう」「気の毒」という思いを出す支援級の参観。
みんなが元気に幸せに成長してほしいと願う。