複数の市の、支援級だけが集まっての運動会があった。
たくさんの小学校から、支援級の子たちだけが集う。
息子みたいな、自閉っ子とか、多動の子とかが多いのかな、と、勝手にイメージしていたら・・・
体の不自由な子が、とても多かった。
車椅子の子、
足が曲がっている子、
手足が極端に短い子、
頭にヘルメット、足に補装具の子、
ダウン症の子、
たくさんの体の不自由な子たちを見て、可愛そうだなという気持ちが出た。
体が不自由な子に、気の毒と思うのは、自然なことだと思う。
でも、「可愛そう」というのは、きっと違うんだろう。
まず、私の中の、基準が曖昧。
じゃあ、パっと見、何も分からない子たちは、可愛そうじゃないの?
体の元気な自閉症の子は可愛そうじゃないの?
体の元気な知的障害の子は?
発達グレーゾーンの子たちは?
家族が機能しない家庭に育つ子たちは?
うつ病に苦しむ大人は?
・・・と考えていくと、どこまでが「可愛そう」なのか?
そもそも区切りをつけること自体、間違っている気がする。
もちろん、体が元気だったら、できることはたくさんある。
ありがたいことだと思う。
でも、たとえば震災のとき、
被災地にボランティアに駆けつける人だけが立派なのではない。
地元で普段の生活を回す人たちも、同じくらい尊い。
それに似ている気がする。
それぞれの持ち場で、できる役割を果たしていく、みたいな。
障害児の子たちが数百人集う運動会。
わたしにできることは、ニコニコ応援すること、
そして、今の現実の中で、自分と家族の生活を淡々と回すこと。
心に染みる体験でした。