息子が浮かない顔で幼稚園から帰って来て、運動会の練習のストレスかな 、などと推測していた。
どうやら大当たり。
夜中、寝ている息子がしくしく泣き出した。
怖い夢でも見たのかな??
と思って声をかけたところ、消え入りそうな声で、息子が言う。
しくしく・・
「ぼく、足が、速い人に、なりたいんだ・・」しくしく・・
ぽろぽろ、ぽろぽろ、涙を流して泣く。
幼稚園の運動会では、年少・年中は、普通の徒競走。
30mを数人ずつ走って、転んでも、靴が脱げても、とにかくゴールまで走る。
隣の人とぶつからないように、まっすぐ走ろうね、というのが目標。
ゴールまで行けたら、「よくがんばったね!」と褒められる。
なんとなくごちゃごちゃ~っと走るので、1位2位と順位がつくこともない。
ところが!
年長になると、クラス対抗リレーがある。
全員が走るリレー。
抜かした抜かされた、
誰が早い、誰が遅い、
クラスの人数を合わせるために、足が速い子は2回走る。
そういう子はすごいね、と賞賛されたり、
○組が1位だね、
○組はビリだったね、
などなど、
去年までと違って、目に見える結果が出る。
練習が始まって、息子は、自分の足が速くないことに気づいたんだろう。
泣いている息子に、
「走る練習をしたらいいんだよ。今度公園で、家族で練習しようね。」
と、一応落ち着かせた。
一時期、あまり競争させない風潮があったように記憶している。
今は、また競争させる感じなのかな?
競争させるのが良いか悪いかは別として、学ぶことは、たくさんある。
たとえば「誰くんに追い越されて悔しい」という気持ちは、息子にとっては非常に良い体験だ。
これまでの息子の傾向から見ると、
「足が遅いから走りたくない」、
「負けるのが嫌だから勝負したくない」、
となりそうなところ。
どうかなと思っていたら、今朝、「今日もリレーの練習をします」と登園していった。
(土曜日も幼稚園がある日がある。)
息子、えらいね。
負けたら、次回は負けないぞと思えばいいし、
負けたら悔しいんだ、という気持ちを味わうこと自体も大切なこと。
工夫を考えることもできるよね。
腕をもっと振ったら速く走れるかな、とか、
こっそり公園で練習するぞ、とか、
足が速い子にコツを聞いてみよう、とか。
誰しも進化向上したいという自然な欲求がある。
息子が向上していきたい気持ちを満たすのと同時に、
息子より足が速い子を、「すごいね」と認めたり、
逆に、もっと遅い子をバカにしないように、など、
とても大切な学びがたくさんあるね~。
泣くほど悔しいのは、とてもいいこと。
息子、すごい成長だね!
お父さんとママが、練習に付き合うからね~♪