路地裏の世界車なんて通れない路地の両脇には、まだギリギリ生活感がある。テレビの音が窓から聞こえる。開けっ放しの玄関からは蚊取り線香の匂いがする。昭和のままの風景だが、あの時のような子どもたちの声は聞こえない。この場所も人間も年老いたと実感する。