あのおじいさんが笑顔で孫たちを連れて散歩していた。
昨日春に同居していた息子夫婦が離婚して
孫たちも嫁と一緒に家を出て行き
あれ以来あまりおじいさんの顔も見なくなった。
いろんな事情があったのだろうが、きっとおじいさんは寂しかったのだろう。
嫁さんは帰って来た様子はないので
きっとこの新型コロナウイルスで学校が休み続きで
別れた嫁さんも働くために話し合い、時々孫たちをあずかることになったのだろう。
困った問題ばかりではなく、それなりに良いこともあるのかもしれない。
うちの嫁はお店がかいもく暇なので
今までため込んだ端切れでせっせとマスクを作る。
これは社会奉仕ではない。
自分との闘いだとマスクを作る。
そのマスクを近所のオバチャンが
「○○に送ったりたいからー」
「○○さんがほしいと言うからー」
いろんな言い訳をして、ごっそり持って行く。
本当に必要な人に届く場合もあるが
きっと自分の手元にたくさんないと不安なのだろうと思う。
“欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を失う”
今、一番大切なのは
自分の弱い心に負けないことだと思う。