昨日の夕方、消防本部から火災発生の連絡が入った。
そしてその発生現場は、私の実家の隣の家だった。
黒い激しい煙が近くなる。
同じように駆けつけた人に手伝ってもらい
消火栓から水を出し、筒先を炎に向ける。
二階部分から屋根伝いに赤い炎と黒煙が
薄暗くなる景色の中で勢いを増す。
しばらくすると消防車両が集まって来た。
消防団員もたくさんやって来て、筒先を渡し指令本部で
水利、中継、放水の指示を送る。
家の裏側に水が届かないと連絡が入り、
消防士たちがボンベを背負い、燃える家屋に入って行く。
四時間ほど経過した頃、鎮火を確認して撤収した。
国道が通行規制をしたので、対岸の道路を迂回路にして
狭い道を交互通行にしたが、それも消防団員を手分けして交通整理をした。
こんな時にたくさんの人間がいろんな役割を果たすというのは
ひじょうに有り難く、そして大きな力になる。
時間を取られるのが嫌だ。
よけいなことをするのが面倒だ。
人のために働くなんてバカらしい。
身勝手な理由で消防団に加わってくれない現実があるが
人はそれぞれが助け合い、支え合って生きているんだと
本当に困った時しか気づかないのが残念だ。