金曜日の夕方になると、



テニスコートに子どもたちが走って来る。



何が楽しいのかは知らないが



自分の意志でやって来る。



練習を始めると、さほどやる気は感じないのだが



自分の順番は大事らしい。



それってそんなに面白いの?



大きな声で笑って騒ぐ。



そして時間が来ると



振り返ることなく帰って行く。



なんなんだ?



忘れてしまったあの少年時代に



もう帰ることはできない。



でも、彼らが知らない味わい深い瞬間を



私は知っていて、楽しんでいる。










わかるかなぁ、



わかんねぇだろうなぁ・・・。