悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実 | 大学生向け.ソーシャルアプリ×マーケティングコンテスト『applim』運営ブログ

悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

「悪魔のマーケティング」と聞くとなんだか怖い話みたいですが、1920年代~1980年代頃までの、タバコにまつわる広告に関する著作です。

煙草と広告の歴史はすなわち煙草と肺がんの歴史みたいなものです。

数多の科学者や研究者は煙草と肺がんの因果関係を導き出した。
煙草の販売会社は頑としてこの事実を認めない。

「煙草と肺がんには因果関係がある」
「それは認められない」

こんな押し問答だけで1920年代からおよそ30年は続いていて、その問答だけで50ページ以上が割かれていました。笑い話のようですが本当のようです。

代表者のいたちごっこに痺れを切らした後は、場所をメディアに移してのいたちごっこの始まりです。

煙草のテレビCMを禁止にして欲しくないがために、「煙草のCMは喫煙者の喫煙量を増やしたり、非喫煙者を喫煙に導く効果もない!」と広告を打った側が主張するほど、争いは迷走。

テレビCMが禁止された後も大型スポーツイベントへのスポンサード、ミュージックイベントの開催など、手を変え品を変え煙草販売業者は煙草の「プロモーション」活動を継続させました。
法の網目を抜けようと、汚い魂胆で繰り出されてた広告手法が、とても正攻法なPRだったのは、ちょっと皮肉ですね。

世間からの非難の目だけを巧みに交わし、メディアを操る。
そうして販売している煙草が原因で、毎年世界中でエイズ死亡者の2~3倍の人間が死んでいるというのに。

まさしく「悪魔のマーケティング」というにふさわしい黒い歴史なのかもしれません。

今から30年~80年前、というのはそう遠い過去の話ではありません。
現に煙草に対するマイナスの雰囲気が蔓延していた頃は、煙草会社が雑誌やテレビに大口のスポンサーとなることで、言論の統制を測った様子などもありました。
広告主側と広告収益に支えられているメディア側の癒着。それは今年の東日本大震災で問題視された東京電力とマスコミの関係図を見ているようでもあります。

広告業界がもっともっと世間に認められるために、避けては通れない根本的な問題が、
煙草と広告の歴史には詰まっているように感じました。