SAM事例集その3~漢字検定DS~ | 大学生向け.ソーシャルアプリ×マーケティングコンテスト『applim』運営ブログ

SAM事例集その3~漢字検定DS~

今回の事例はソーシャルメディアというよりも、ブログ・POP、WEB全般におけるキャンペーンの話です。なのですが、キャンペーン全体を通して企画に一貫性をもたせて成功した良いお手本なので紹介しますね。


・課題
大ヒットした「漢検DS」の売り上げを更に伸ばす(依頼の時点で30万本)

・ターゲットの見直し
これまでにもDSに慣れている「ゲーマー」から、ターゲットを「漢字に関心のある人」へチェンジ


・戦略
→「日本人の漢字能力が危ない!」と訴求することで自分ごと化

この一連の流れ、そしてさらなる詳しい記述は、電通が出版している、「コミュニケーションをデザインするための本(著:岸勇希)」に書かれています。

最近の広告キャンペーンのキーワードとして用いられることも多い「コミュニケーションデザイン」とは何なのか?
この本にはそれが分かりやすく岸さん自身の仕事事例をもとに解説されています。

ひとつのキャンペーン、ひとつの企画、なによりひとつの商品を売ることにつけても本気にクライアントと向き合い課題を発見し、そしてもちろんユーザー一人ひとりと真摯に向き合う姿勢が感じられる良著です。

なのでこの「漢検DS」キャンペーンの中でウェブで行った施策はあくまでも「全体の中の一部分」。大切なのは「漢字能力が危ないと感じて欲しい」という気持ちを相手に伝えることなのです。

この考え、SAMを扱う時にはちょっと忘れがちかもしれません。

どうすればバイラルが起きるか、どのようなインセンティブを与えるべきかという論理に縛られた思考や、「とにかく面白いゲームアプリを開発する」という過度にユーザー目線に立ってしまう場合などなど。

広告もマーケティングも、広告主のひとつの依頼から始まるもの。
その依頼の奥深くにある「企業が本当に発信したいメッセージ」を汲みとって、うまく企画に練り込むことが必要というわけですね。

それになにより、やはりものを売るという使命も果たさなければいけません。



それでは、補足的な意味合いでですが、WEB上での「仕組み」の簡単な解説を。

数々のリサーチ&テストを繰り返し、さらなる口コミ効果を出すために岸さんはブログパーツを用いました。
ブログパーツとは、まさにブログにとっての「アプリ」のようなものですね。

ブログパーツの内容は、当商品の漢検DSがプレイできるというシンプルな内容。
ただし、出し惜しみをせず、プレイできる内容や操作性まで、かなり作り込まれたようです。

さらにもうひとつ、バイラルを発生させるための仕組みがありました。
それは「都道府県対抗」というバトル性です。
ユーザーが入力した出身地の情報から、漢字の成績を都道府県ごとにランク付けして、エンターティメント性をもたせたのです。

おまけにこのブログパーツはAmazonへの直リンクやアフィリエイト性など、「セールス」の部分までの導線の役割まで担える優れモノでした。
今後のソーシャルアプリに於いても、技術的に様々な機能を付加させることが可能でしょう。

単純に目立つ、面白がらせるだけでなく、キチンと購買、目標成果まで達成することがビジネスでは重要になってきますね。