表題のコラムを読んだ感想。
全般的に電子書籍について書かれている。
その中の一節を引用すると、
「今や書物は、インターネットにかかわる多くの企業が狙う最後の、そして最大のフロンティアなのだ。」
う~む、確かに多くの企業が狙っている事に相違はないだろう。
ただ果たして、それが本当に「最後の、そして最大のフロンティアなのだ」ろうか?
私はそうは思わない。
インターネットの歴史において、
単語の検索、画像の検索、位置情報の検索といった技術に加え、
ECサイトやネットバンキングが台頭し始めた1990年後半には、すでに
「インターネット上で、物流以外に不可能なものはない」
とまで言う知人もいた。
最近日本でもユーザーが増えているfacebook は、会員数が5億人と
言われている。
それ以外に、twitter も急速に普及している。
このようなソーシャルネットワークを活用しているユーザー数のほうが、
電子書籍を購入している人の数よりも、圧倒的に多い。
課金が出来るという点では電子書籍市場のほうが、
金銭的には潤うかもしれない。
しかし、無料コンテンツである facebook や twitter に匹敵するユーザー数を
集めることは、決して容易ではない(不可能と言っているので、ない)。
極端な表現ではあることを承知の上で、日常生活に置き換えると、
1)金銭的には裕福でありながらも、限られた数の友人しかいない環境。
2)金銭的には恵まれていないけれども、その人柄を慕って、次から次へと
人が集まってくる環境。
上記の2パターンの環境のいずれも、「多くの企業が狙うフロンティア」で
あると言えよう。
ただ、改めて強調したいのは、前者が決して
「最後の」フロンティアでもなければ、「最大の」フロンティアでもない。
このことである。
無限の可能性を秘めたるインターネットに関して、このような限定された
表現が使われることに、ひどく抵抗を覚えた。