「あーこちらこそ、あなたさえよければ」。
というわけで道先案内をお願いした。
彼は丘を登り始めた。
そこはわたし、ひとりでは見つけ出すこともできない道。
「ここは鳥たちが水を飲みにくるところ、湧き水があそこから出ている。
昔は生活用水として使っていたらしい。
あそこは数年前に山火事があったんだ、誰かがゴミ(タバコ)を捨てて焼けてしまったんだ。
これは野生のブドウ、取ってあげるよ」。
それを口にしながら覚えている単語だけで会話をした。
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つづく。
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