多田さんが、
「新しく来た派遣さんは、セキュリティ意識が低くて機密情報を守れない」
的な、イジメネタで私を攻撃し始めたのが入社3週間目くらい。恐らく、他の社員さんは過去にこうやって何か訳の分からない揚げ足取りに参ってメンタルやられて、休職し、会社で許される最大3か月をもって戻って来るけど、全員週に一回しか出社して来ないのは、恐らく、産業医さんにこの多田さんと顔を合わせると、また再発するから、出社は1回のみ、とか条件付きなのかな、なんて思い始めました。
それほどに皆さん、会社に来ません(在宅)
でも人事部って、色んな社員さんがフラッと来るし、入社とか退社とか(外資系だから出入りが多い)そういう時も誰かいないといけないんですよね。私は全日出社という雰囲気だったし、ま、入ったばかりだったから、毎日来るんですが、見事に多田さん以外いないオフィスに慣れて来たころ、やはり隣にいる財務部の部長さんが
「はなさん、いつも会社に来て一人ですね。大丈夫ですか。」
と声をかけてくれました。私は別にそういうこと自体はあまり気にしないのですが、他の部からは、
「人事部、なのに誰もいない」と文句が出ていたようです。多田さんが部下に言って出社させれば良いだけなのに、「遠慮しているのかな」と思っていたけど、いやいや、恐らく休職明けのドクターの指示だったんだなーと後から思うのでした。
さて、「次は無いから」と多田さんに言われて、私も、
「次は無いから」と内心思っていた矢先にあっさりと「次」が来ました。娘がテニスの都大会出場の観戦のため、1日お休みを貰った日、エージェントさんから沢山メールと着信が。
夜に電話すると、
「今日、急に呼び出されて、はなさんが面談で予測された能力を遥かに下回るから、これから毎週指導に入る様に言われたの、何があったのか教えてくれる?」
既にそのエージェントさんには、施錠の話や、財務部の方から聞いた話、多田さんがヤバい、という話もしていて、彼女も
「何か言われてもプッシュバックするから大丈夫」
と言ってくれてたけど、多田さんがここまでヤバいとは思わなかったらしく。。。
娘の都大会の活躍を見て清々しい気分で帰宅したその夜。
「どうしよう、多田さんが、仕事のパフォーマンス悪いから」ってエージェントさん呼び出したらしい。。。
と、旦那さんに相談しました。娘のテニスの大会の打ち上げに出かけたので二人で近所のおいしいワインのお店に行き、相談。
「ママ、パパは今まで仕事柄、沢山の人たちに会って来てるんだけど、ママはその中でもトップの5人に入っても良いって思うくらい凄い仕事出来ると思う。特にコミュニケーション能力とか。そのママをそんな風に言ってくる多田さんがおかしい。パパの会社にもいるんだよ、そうやって誰かをイジメて憂さ晴らしする女の人。多田さんは一応マネージャーだけど、その人にそっくり。絶対にこれ以上関わる価値が無いから自分を守るためにも絶対に辞めて。仕事なんて直ぐにまた見つかる。この前の時だって2週間で次の仕事行ってたじゃん。」
いつになく、強い口調で話す旦那さん。それは、身内のことを想う、こと、そして社会人として長く働いて来た人の真剣な意見として響きました。確かに、真後ろにある引き出しの開け閉めの度にダイヤル式の暗証番号のかけ方まで言ってくるのって、普通に変。ちなみに、後から思うけど、多田さんは定年まで後2年、高血圧の薬を飲んで、朝、目が何故か眩しくて仕方ないから、部屋のブラインド閉めて、真っ暗でも良い?と言われ、午前中から暗闇の中で仕事した日もあったりなんかして、
「これは、休職するよな、普通。」
と思いました。派遣社員の私には休職という手段はない。エージェントさんによれば、「明後日、今後についてミーティングしましょうって、はなさん、大丈夫?」
「いや、絶対無理です。もう、そのミーティングする前に辞めるって言います。」
その頃、大分仲良くなって来た職場の人たちから、多田さんヤバい話をちらほら聞くように。。とある若手の女の子は、ある大切MTGの部屋を取った日にビルの防災点検が重なり部屋が使えない、という「ミス?」をお題による10時半まで一時間半お説教されたそう。
「もう、余りにも繰り言過ぎて、私、途中から何を怒られているのか分からなくなりました。」その日から彼女は多田さんと目を合わせて話すことをしなくなったそうです。。。
来て4週間前、今からノーティス出しても1か月はいなくちゃいけなくて。。。でも、人というものは本能的に防衛本能が働くんですよね。。。その日に辞めることをエージェントさんに伝えました。
そこから1か月、長かった。。。でも、前回の様に雇止めに遭ったのではなく自分から辞める、と言ったので最大1か月はいないといけません。その間に、その問題のキャビネットを整理して欲しいと言われたけど、整理するも何も、2000年、とかのファイルがあったり、カセットテープがあったり。。でも、その処分の時にも多田さんの狂気を感じました。人事関連のものだから、一応、セキュリティ関連部署の破棄の仕方をお尋ねします。
「はなさん、お手数ですが、テープを引き出して、ハサミで何か所か切って頂けますか。そうしてから可燃ごみにお願いします。大変だったらお手伝いしますから言って下さい。→他の部署の人はみんないい人、てか、多田さん以外、みんな普通。」
それを聞いた多田さんがCHATを入れてきました。
「カセットテープは切られても、繋げれば再生出来るらしいです。もっと確実な方法で処分して下さい。」
そもそも、カセットテープを再生する方法さえ、最近難しいなか、可燃ゴミに捨てられた切られたカセットテープを拾って繋げて誰か聞くんだ、しかも20年くらい前の誰かの評価MTGか何かだけど。。。。
多田さんは、急に大きくなった会社の人事マネージャーという立場に上手く乗ったかもしれないけど、その立場にふさわしい成長が出来ないまま歳を取り、その事実に一番傷ついているのかも知れないな、じゃないと、ここまで変な指示を本気で出す人はいないだろー。
この話を大体聞いて、良く言われるのは、マネージメントは彼女を放置したんですか、という質問。
もちろん対策はしたようです。私が入社して入れ違いに有給消化中と言われてお名前だけお見かけした30代後半の男性。多田さんと同じ、HR Managerというタイトルで半年前に入社し、恐らく、彼が多田さんから引き継いでManagerになった後、一応多田さんは、何か暇だけど、タイトルがある、みたいな待遇になる予定だったらしいのですが、その人のことも
「性格が悪い」
と言う評価を下してクビにしたそう。。。そう、Managementが送り込んだ刺客さえも迎え撃つという。。。
という訳で辞めますノーティスを出して更に1か月後に開放されました。ちなみに、
さ、今から色々いじるわよ。という頭出しの前に私がカウンターパンチで辞めます、と言ってきたのは本当にびっくりだったらしく、
「はなさん、辞められる前に、何かここに来て思ったことがあったら教えて下さい。。それは新しい人が持つ大切な視点なので参考にしたいです。ご意見ありませんか。」
と何度も聞かれたけど、いやいやいや、絶対、ネタなんて渡さないもんねー、と、
「いえ、田中さん(メンタル休職してた人)がお戻りになられて、多田さんのチームがますます盤石になって何よりです。おめでとうございます。」
で通しました。多田さん的には私が批判のひ、でも言おうものならば、それを拾ってまたネチネチのネタにしたかったのですが、
それは、させてあげないよー。と、頑張りました。5回は聞かれたかな、辞められる前にこの職場の改善点があったら、とか、ご意見は、とか。。
言うわけないじゃーん、ひたすら、いえいえ、本当に学ぶことばかりでありがとうございます、で通したので最後は多田さんも諦めてました。。。
一つ目の会社では、純粋なコストカットの対象に、二つ目の会社では、産まれて初めて揚げ足取りをしてイジメるというめちゃくちゃ変な人がマネージャー(ここ、大事なんですね、同僚とかならいくらでも経験あって、スルー出来るけど、直属の上司ってのがね。。)という経験。
もう、次はしばらく休もう、天職活動もしない、と決めていたのですが、ある日、若い外国人のエージェントから電話がかかります。ラビンという可愛らしいスリランカ人の男の子でした。
続きます。