長く生きて来ると、遠ざかる縁もあれば、いくつもの偶然が重なって、繋がる縁もある。
なっちゃんとのご縁は、後者なのかな、と、いつも思う。
話を少し戻します。
私達は、車を大きいものに乗り換えた初めての夏。フェリーで北海道に渡り、キャンプして回るのを楽しみにしていました。
フェリーのルートは二つ。
大洗と新潟。東京から行く場合、大洗の方が近くて便利。が、その夏、キャンパーの聖地、と言われる有名な新潟にあるキャンプ場に行きたくて、あえて新潟経由を選びました。
一方、なっちゃんは北陸にある甥っ子さんの家から急遽、北海道に帰らなくてはならなくなり、飛行機が取れなくてやむなくフェリーを選んでいました。
新潟の聖地と言われたらキャンプ場、ハッキリ言って地獄でした 時期が悪かったのと、雨。300サイトくらいあるキャンプ場にシャワーは四つ? しかも夜7時を過ぎると安全上、車でも動けません。
蒸すような暑さの中で一晩過ごし、フェリーに着いた時には運転手のパパはヘトヘト。また、船酔いっぽいお兄ちゃんもダウン。本当ならばご飯の時間だけど、二人は倒れた様に寝ていたので、何故が元気な女子チームは、やる事がなくてお風呂に行ったのでした。
だから、普通は行かない時間帯のお風呂。
ここまででも、偶然が沢山重なっているなぁ、と、思います。
東京に帰って来てから、なっちゃんから、季節の北海道うまいもの、が、届くようになりました。何故かウチの家族に縁を感じていてくれるのかな。旦那さんのたーちゃんは、とらやの羊羹が好きなので、御礼はいつもそれにしていました。
網走のホタテ
夕張メロン
函館の塩昆布
羅臼のとろろ昆布
ジャガイモやカボチャ
実は北海道は、スイカも美味しいです。
農産物が無い時期はラーメンセット
なっちゃんのおかげ、と言うかせいで、東京の塩昆布は食べられないなぁって良く思いました。
図々しい私は、遊びにおいで、と言う言葉を間に受けて、雪まつりに行きます。その時も、3食、選りすぐりの地元民グルメ人連れて行ってくれました。
にしても、どーして、こんなに良くしてくれるのかなぁ、と、どこかで思っていたある夜、日本酒を飲んで語った勢いで、なっちゃんが、初めて会った日のことを話し出しました。
実は、甥っ子さんは自死をしてしまい、その後片付けをした帰りのフェリーで、私達と遭遇したそうです。まだ、49日も過ぎない時期。
しかも、その亡くなった甥っ子さんは、私たちと同じ歳でした。
続きます。