私は、六年生までピアノをやってて、バッハの三声まで行って、転校になり、マンション暮らしになってしまったのと、良い先生から離れてしまって、中断、二年前に再開して今に至ります。


ショパンを今回、練習してて、思うのは、


これは、大人が弾く曲


と言うこと。素晴らしいメロディーの中に、必ず悲哀が入って来る。もちろん、子供が弾いても楽しいとは思うけど、子犬のワルツくらいしかあまり聞かないのは、まだ、悲哀と言う感情を持つには小学生には早いからなのかな。もちろん、早熟なお子さんは分かるけど、ショパンの悲哀を味わってしまう小学生ってのも、母親としては、ちょっと複雑。


良いことも、そうでないことも経験を重ねて、響かせるメロディー。短調、長調などと言うカテにハマらない、ショパン調。


上手くハマると本当に気持ち良い響き、の中に悲哀があって、キュンと来る。


坂本龍一さんの戦場のメリークリスマスは、映画音楽なだけに、あの壮大で美しい映画のシーンや、主人公の想いが浮かんだりすると演奏していてトリップするけど、ショパンには、そう言う二次的なヘルプはまったく必要無くて、ショパン弾いてるだけで、どこかに行ってしまう、上手く行くと気持ち良い。


モーツァルトやベートーヴェンやリスト

→全部、ロクに弾けませんっひらめき


にはない単品での悲哀な世界観に好きな人はやられてしまうのだろうな、と、練習してて思います。先日書いたプロの演奏家さんは、ベートーヴェンが大好きって言ってて、男性に多い気がする、ショパンはどうなのかなぁ。


どんな人だったのかなぁ。史実は残っているけど、曲を通して、ショパンが伝えたかった世界観ってのを自分なりに模索して行く、なんて、長い人生の最高の暇つぶしになると思う。


当時はイヤイヤ習ってたピアノ、を、させてくれた両親に感謝だなぁ。