代引きの荷物を受け取った際、領収書が必要なので、配達員の方に聞いた。


これです。


あー、ヤマトはこれなのね〜。


サガワです。


やだっ、ごめんなさい。ヤマトは緑だもんねっ。


屈託なく、笑うお兄さん。


担当の方、変わりましたね。


そうなんです。スシルは無断欠勤して、


えっ?どうして?


スシルさんは私の町を少なくとも5年は担当していた。ママ友の間でも、スシル、と、親しみを込めて呼ばれている。不在票をスルーしてても持って来てくれるし、時間が過ぎてても携帯に出て再配達してくれるし、私はスシルさんに甘え放題だった。


スシルの国、どこだっけなぁ。帰ってたんですよ、家を建ててたみたいで。で、一ヶ月って言ったのにそれを過ぎても戻らなくて、連絡も無くて。で、罰として、、、


えっ、罰?


そう、罰として〇〇に移動になったんです。

↑一瞬、物凄い遠い地名に聞こえる、実はお隣の町。


凄く近くなのに、何が罰?


この町は、荷物も多いし、家に居てくれる人も多いし、客層が良いけど、〇〇は、儲からなくて、不在者多くて、お客さんも難しくて、大変なんです。


へぇー。


数ヶ月前。娘が待っている荷物を時間指定にしたけど、ウッカリ留守にしてしまった。スシルさんに電話すると、夜にまた持って来てくれた。何年もお世話になってるけど、初めて、ふと、家にあった飴を、


これ、スシルさんに、ありがとうってあげて。


と、娘に託した。


スシルさん、嬉しそうだったよ。


次に荷物を配達して来た時に、


この前は飴、ありがとうございました。


って言ってくれた〜。


娘は、Amazonのお買い物が多いからキョロキョロスシルさんを殊更、頼りにしている。あれが最後だったのかな、図らずしも、最後に御礼が出来てた。。


夕飯の時、その話をしたら、


えー、ママ、サガワにスシルさんは良い人ですって、お手紙書いてあげて。


ママもそう思って聞いてみたら、新しいお兄ちゃんは、あんまりそう言う事は良くないって言うんだよね。クレームとかは受け付けるけど。


それって、その人がこの地域を譲りたく無いからなんじゃないの? と、旦那さん。


あ、そゆこと?確かに。。


ママ、スシルさんのこと、言ってあげてっ!


そーだね。


旦那さんによれば、宅急便の配達業界は、6次受けくらいまであって、とても厳しいらしい。そんな中、スシルさんは何次受けなのか知らないけど、必死に儲かる地域で頑張って、母国に家を建てたのかな。。家を建てるのに、手伝ったりして、思ったより長引いてしまって、日本の細かいホウレンソウを知らなくて、帰国したら左遷されちゃったのかな。。


などと考えていながら、ブロッコリーを切って居たら、指を切ってしまったガーン


しかもっ、新しいお兄ちゃんの話が衝撃的で、代引きのお釣りを貰った気がしないっ。


スシルさんは隣町で、走り回ってるから、

いつか会えるかな。。。


制服は、青のシマシマ!  

緑じゃないって覚えておこうっ。