育児に走り回る中、自分で先生を見つけて、レッスンを始める、と言うことはとてもエネルギーが要ることで、なおかつ、そんなにお金をかけたくなかったから、色々、考えました。
ベースとなったのは、わたしがアメリカのお母さんの所に子供達を連れて行った時のこと。
Brendaは、息子の目を見て、毎日、毎日、単純なフレーズを話しかけ続けてくれました。最初は、私の顔を見ていた息子でしたが、Brendaと打ち解け始め、この人は、自分に何か伝えようとしてくれている、身振り手振りで、と、気がつき始めると、彼は彼女と直接コンタクトを取ろうと努力し始めました。イエス、ノー、言葉では出て来ませんでしたが、首を縦に振るのか、横に降るのか、で、コミュニケーションを取り始めたのです。一年生の時でした。
家庭教師と言う選択をしたのは、子供達が安心出来て、私がいる環境で習って欲しいこと、そして何より送迎がラク❗️という事でした。
英語教師のマッチングサイトは山ほどあります。その中から、子供に英語を教えてくれそうな英語圏出身者。数はそれほどいませんでしたが、何人かの
これは、と言う候補者に連絡を取りました。子供達の説明と、質問は一つだけ。
英語を母国語としない子供に、初めて英語を紹介してくれる事になる訳ですが、どんな風に、レッスンをして下さいますか?
あえて、
Encounter
と言う単語を使いました。これは、
Dolphin Encounter
って言ったら、イルカとの触れ合い体験、みたいな意味です。要は、英語を学ぶのでは無くて、まず英語と言う世界に一歩歩み出させてくれる先生の役割をどう、お考えでしょうか? と尋ねたかったのです。
英語は語学ですが、英語を話す世界、と言うのがあると思います。それは社会通念や宗教など、バックグラウンドが日本語とは全く異なります。それも含めて、子供達が英語の世界に入って行く、と、考えた時、とても大切なのは、初めての英語の先生との関係性でした。先生との関係、信頼関係が出来れば、吸収力は何倍にもなる。
例えば、日本語だって、話したく無い人に何か伝える時よりも、好きな人に伝えたい時の方が、一生懸命、表現やことば遣いを推敲します。逆に言えば、どうでも良い人には、最低限の意思疎通しかしないでしょう。それでは乏しい英語力しか付きません。
英語力を付けて欲しい。
その先には、その先生のことが好きで、この先生に話したいことが、聞いてもらいたいことが沢山ある!と言う関係性を築いてくれる先生を探そう、と
考えました。
そうして、沢山のメッセージのやり取りから、何人かの無料体験レッスンを経て、来て下さる様になったのが、中国系オーストラリア人、22才の若い女性のミッキー先生でした。ただ、可愛がってくれるだけでは無く、本気で子供達に英語を話しかけてくれる姿勢、また、人として品があり、オーストラリアの有名な大学を卒業して日本語を学びに来ている学生さんでした。